片思い中の彼とセックスする妄想をしながら、鏡の前で一人エッチをしていたら… (ページ 3)

「すごい、感じてるね早苗ちゃん。聞こえる?指動かすたびにくちゅくちゅって、エッチな音がするの」

耳元で囁かれ、脚を固定されて。私は段々と鏡に映る自分から目が離せなくなっていった。

「…もう入れても大丈夫そうかな?」

「は、はい…はやく欲しい、始さん、きて…ください…」

「っ…」

ごくり、と始さんの喉が鳴った。

隠しきれない欲と熱を持った瞳と鏡越しに見つめ合い、私の心臓が期待で跳ねる。

背後でカチャカチャとベルトを外す姿も鏡に映っていて、思わず見つめてしまう。

私だって、欲しくてたまらないといった表情で始さんを見つめている。そしてそれを彼に見られているのかと思うと、ぞくりと背中が粟立った。

「入れるよ、早苗ちゃん」

「あ、っ」

開脚させられ、甘い声で囁いて。

狭い中をゆっくり解すようにして始さんは性器を膣内に侵入させてくる。

「ひぁっ、や、あぁあっ!」

ずっと欲しかった熱を感じ、私のそこは、始さんの性器に待ってましたとばかりに絡み付いた。

異物感と、それだけではない快感に仰け反る。

震える手で始さんにしがみつくと、彼は軽いキスを落として微笑んでくれた。

始さんは次第にピストンを激しくして、私の快感を引き出すようにがつがつと奥を責め立ててくる。

ごりゅ、と一層強く中を抉られた途端、脳がスパークしたかのような快感が走った。

「あぁああっ、あ、深いっ」

ずっと始さんに来て欲しかった、身体の一番奥のところ。

嬉しくって、気持ち良くって、私は涙を流して喘ぐ。

そうすると大きな水音を立てて、始さんは奥を何度も擦り上げてくれた。

「あっ、あっ、きもち、いいぃ…」

「突かれながら触られると、どう?」

「ああっ、あっ、それ、きもち、い…ッ!」

私の言葉に反応して、始さんは奥まで突きながら、私のクリトリスを弄り始めた。

中をぐちゅぐちゅと掻き回され、外側をくちゅくちゅと擦られて視界に星が散る。

「ひゃっ、あっ!ん!も、もうイっちゃ…!」

充分に高められていた熱が一気に駆け上り、始さんの性器をぎゅうう、と締め付けた。

「始さ、っ、中に、出して、あ…ぁ、ッッ…!」

「っ、早苗ちゃん…っ!」

始さんは自身を追い上げるように動きを速めてくる。

「あっ、あ、あ…!」

「ッ…、出る…!」

一層強く貫かれた瞬間、ビクビクッ、と痙攣して私は達した。

同時に、始さんの精液が最奥に叩きつけられた。

幸せを感じる熱さに、うっとりと吐息をこぼす。

身体が弛緩し、はあはあと荒い呼吸を繰り返す。もたれかかった私を覗き込み、始さんは「気持ち良かった?」とまるで恋人のように甘く尋ねてきた。

幸せすぎて、全部鏡が見せた幻だったらどうしよう。なんて思ってしまう。

けれど、ぎゅっと抱きしめてくれる感触は夢でも幻でも無いと自信を持って言える。

本当に『願いを叶えてくれる鏡』だったんだ。

そう実感しながら、私は始さんの頬にキスを贈った。

-FIN-

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