片思い中の彼とセックスする妄想をしながら、鏡の前で一人エッチをしていたら…
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片思い中の彼とセックスする妄想をしながら、鏡の前で一人エッチをしていたら… (ページ 1)
「これが『魔法の鏡』かぁ…」
全身が映るサイズの姿見鏡をベッドの前に置き、私は思わず呟いた。
この鏡は『願いを叶えてくれる』と、最近ネットで話題なのだった。
「好奇心で買っちゃったけど、本当に叶うのかなぁ」
じーっと半信半疑で見つめるが、それでも叶ってほしい願い事があるのは事実。
私の願い事、それは…。
「…ぁ、始さん…、揉んで…ください」
お兄ちゃんの親友の、始さん。優しくて素敵な彼に私は絶賛片思い中なのだった。
最初の頃は、始さんと手を繋ぐ妄想、肩を抱かれる妄想だけで済んでいた。
けれど気が付くと、抱きしめ合う妄想、キスをする妄想、そして…体を触って、抱かれる妄想にエスカレートしていたわけで。
今ではこうして、始さんの指を想像しながら一人エッチをするのが習慣になってしまっていた。
最初の頃こそ背徳感を抱いたけれど、始さんの愛撫を想像してする一人エッチは気持ちが良すぎて、ずぶずぶとハマっていく一方なのだった。
…でも、本人に触ってほしいのが本音で。
「っ、あっ、ぁ…始さん、触って…ぇ…」
片手で胸を揉みながら、私はショーツを床に脱ぎ落とす。
今こうしている間にも、始さんはお兄ちゃんの部屋で勉強会をしているはず。
決して分厚くない壁を隔てた向こう側に、愛しの彼がいる。それなのに彼を思って一人エッチをしている。それもこんな明るい時間に。
やっぱり背徳感を抱いてしまう。けれど、一度火照った体は止められないのだった。
「始さん、ぁ、っ…」
舌を出して、始さんとディープキスを繰り返す妄想をしながら、両脚を大きく開いて、すっかり濡れている秘部に指を伸ばした。
「ぁ…始さ、ぁっ、ああっ…」
軽く撫でて、濡れた音を響かせる。
鏡に映っているのは、自分の痴態。こんな顔でいつも始さんを求めていたんだと気付かされる。でも指は止まらない。
「んっ、始さん、中、ぐちゅぐちゅして…ぇ」
腰をくねらせて甘くおねだりをする。そうすると妄想の中の始さんが指を入れてくる。
…と、その時だ。
「早苗ちゃん、ごめん英和辞典借りても…、え?」
「え…?」
控えめなノックと同時に部屋のドアが開き、入ってきたのは始さんだった。
私達は見つめ合ったまま、思わず固まってしまった。
それは、ほんの数秒だったかもしれない。けれど私には長い時間に感じられた。
数秒経って、私はようやく我に返る。
「始さ、ん…!え、えっと、あの、これは…!」
言い訳がなにも浮かばない。
わたわたと慌てていると、始さんが冷静にドアを後ろ手で閉めた。
「早苗ちゃん…いつも一人でこんなことしてるの?」
「そ、それは…」
見られてしまった恥ずかしさと、ショックで思わず涙目になってしまう。
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