ほんのり好意がエッチしたら本気になって本物の好意になっちゃった! (ページ 4)
「ん…キミ、すごいね…」
「その言い方、私が淫乱みたいに聞こえる…」
「そういうつもりじゃないけど、やっぱり」
不意に体を起こした章一に腰を掴まれる。
「あっ、アアッ」
ガクガクと揺さぶられて、身体を強い快感が駆け上り喜子はのけぞった。
「どっちか選べと言われたら、責めるほうが…好き、かな…」
「そんな話、聞いてな…アッ、あぅんっ、やァ…アアアアンッ」
章一に尻を鷲掴みにされ、グッグッと力強く肉棒を押し込まれると、喜子は全身を震わせてあっけなくイッてしまった。
しかし章一の肉棒はナカでまだ存在を主張している。
横たえられた喜子はされるがまま、脚を開かされてさらなる快楽を与えられた。
「はぁッ、アァッ、いやァッ…」
ズプズプとナカを擦られ、奥を突かれるたびに息苦しいほどの快感に襲われる。
今日初めて身体を重ねた男にすっかり参ってしまっていた。
容赦なく腰を打ち付けられて呼吸もままならなくなっているところに、二度目の絶頂が訪れる兆しがあった。
「はぅ、アッ、アゥッ、あンッ、あ、ヤアアァッ」
「ハ…ッ」
頭の中までしびれるような絶頂に叫んだ喜子の意識は、そこで途切れた。
*****
部屋に差し込む光で喜子は目が覚めた。
休日の今日は何をしようかなとのんびり考えて、はたと気づく。
――昨日、何してたっけ?
喜子の脳みそは急激に活性化し、隣で眠る男性の存在に気が付き、昨夜のことを思い出した。
(あのまま寝た、いや気絶した!?)
まさかと疑うが、現状がそれを否定する。
彼にさんざんに突き上げられた感触が、まだかすかに残っていた。
(いきなりあんなことになっても、嫌じゃなかった。もともと好意は持ってたけど…私、変態?淫乱?いやいやいや、そんなわけは)
悶々としていると、章一も目が覚める気配がした。
寝ぼけ眼と目が合う。
きっと彼も記憶を辿っているのだろうと、喜子は思った。
章一の目にはっきりとした意志の色が戻ったかと思うと、彼はなぜか安心したように微笑んだ。
「よかった…怒って帰っちゃったかと思った」
「え、いや、怒るというか、その…寝ちゃってごめん」
「それは俺がやり過ぎたからで…こっちこそごめん。何だかすごく気持ち良くて」
「あ、うん、そうデスネ…」
自分でもずい分と乱れてしまった覚えがある喜子は、今更だが恥ずかしくなって視線を下げた。
「言い訳するつもりはないけど、お酒の勢いがあったのも確かで…でも、ただやりたかったってだけじゃないんだ。…それで、ますます好きになったというか、本当に好きになりそうなんだけど、いいかな?」
章一のその言葉は、喜子も思っていることだった。
身体の相性とでも言うのだろうか。
それがこんなに影響するとは思ってもみなかった。
「エッチしてから本気になるとか、あべこべかなと思うんだけど…そんな私でもよかったら。私も、好き…」
言い終えた瞬間、喜子はきつく抱き締められた。
素肌のぬくもりが心地よい。
笑みを浮かべ、喜子も抱き締め返したのだった。
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