楽しい鍋パーティーでハプニング発生!?ぶっきらぼうな彼に心も体も優しく暖められて… (ページ 2)
「おいっ!何してんだお前!!!」
蓮が玄関から勢いよく駆けつけ、男友達の胸ぐらを掴んだ。
「れ、蓮…」
間一髪のところで助けが入り、私の瞳から安堵の涙がボロボロこぼれる。
服が乱れたまま涙を流す私を見て、蓮は鬼のような形相で男友達に殴りかかろうとした。
「蓮!やめて!!!」
「はあ!?こんな目に遭って、何でコイツのことかばおうとすんだよ!」
「私は大丈夫だから…っ!殴るなんてやめてよ…お願い…」
私は後ろから蓮にしがみつき、気持ちを落ち着かせようと必死に声を絞り出した。
私がかすかに震えていることに気づいた蓮は、フーっと深く息を吐き男友達から手を離した。
「…朱里に感謝しろよ。もう帰れ」
男友達はバツが悪そうにうつむき、無言のまま帰っていった。
部屋はシーンと静まり返り、重苦しい空気に包まれる。
蓮は私にそっとブランケットをかけてくれて、泣き止むまで黙って隣に座っていた。
そして私が落ち着いたのを確認してから、散らかったテーブルの上を手早く片付け、洗い物をしながら雑炊を作ってくれた。
「ほら朱里、食べな」
「あ、ありがとう…いただきます」
何その女子力…私より手際いいじゃん…
何かに負けたような、いたたまれない気持ちで雑炊を口に運んだ。
「えっ!?めっちゃおいしい!」
「よかった。…やっと笑った」
蓮が安心したように目を細めて笑い、私は胸が張り裂けそうな思いがした。
やっぱり蓮が好きだ…と認識した私は、所々言葉に詰まりながら蓮がいない間の出来事と自分の想いを話した。
*****
私の話を全て聞き終えた蓮は、なんだか泣きそうな表情をしていた。
「俺、帰るわ…」
「ええっ!?何で!?」
「好きすぎて…このままだと朱里のこと、めちゃくちゃにしてしまう…」
「…!」
「怖い思いした後なのに、自分を制御できる自信なくて…ごめん」
苦しそうな目で申し訳なさそうにする蓮に私は思いっきり抱きついた。
「帰らないで…!好きって言ってくれたのに…どうして?」
「朱里…」
「蓮と一緒にいたい。さっきの嫌なこと、蓮が忘れさせてよ…」
「…っ!後悔しても知らねえぞ」
蓮は私をきつく抱きしめ返した後、お姫様抱っこでベッドに連れて行った。
優しくキスされてそのままベッドに押し倒される。
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