「いやならよけろ」地味で真面目が取り柄の私に部長が教えてくれる大人の遊び方
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「いやならよけろ」地味で真面目が取り柄の私に部長が教えてくれる大人の遊び方 (ページ 1)
「智子ー!今日さぁ、帰りにみんなでクラブいくんだけど一緒いこーよー!あたしの彼氏がDJやるんだぁ♡」
「あ、えと、今日わたしちょっと残業して帰るから行けないや・・・ごめんね。」
「ざんねーん。じゃあ先あがるね、お疲れー。」
お疲れさまー、お先ー、同僚たちがバイバイ、と手を振って会社を後にする。
智子ははぁっと小さくため息をついた。
同期の中で自分だけが馴染めていないのは薄々感じていた。
新卒と言ってももう6月、もうみんな仕事にも慣れ、帰りに飲みにいったり遊びに行っていた。
智子も誘われはするのだがクラブだのカラオケだのこうるさい場所はどうも好きになれず
断り続けていたらこの前ついに
「ねえ地味子付き合い悪すぎない?」
「わかるー!せっかく同期のよしみで誘ってあげてるのにノリ悪いよねー!」
「地味子は地味子らしく黙って付いてくりゃいいのにねー」
「まぁ、付いてこられてもぶっちゃけ邪魔だけどねー」
きゃはきゃはと給湯室で騒ぐ同僚たちの会話を聞いてしまったのだ。
それ以来遠のいていた足が余計に重たくなり、アフター5の付き合い以外にお昼も何となく断りひとりで食べるようになってしまった。
「はぁー。」
意図せずともため息は大きくなる。
「あれ?智子ちゃん。まだ残ってたの?」
「坂本部長・・・。」
同期含め智子の所属する課の部長、坂本だった。
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