子ども扱いしないで。卒業式に抱え続けた想いを… (ページ 3)

・・・。

「好きだよ。」

「私も・・・」

言いかけた返事は、春彦さんの唇に塞がれた。

心臓がバクバクする。この音、聞かれちゃってるのかなぁ・・・。

頬が熱を帯びると、春彦さんの舌が入ってきた。

あっ、どうしよう・・・恥ずかしいのと熱いので、私、死んじゃうかも・・・。

苦しい・・・。

「ん・・・。」

甘い吐息とともに、唇が離れた。

「あっ・・・!ごめん。つい、止まらなくなっちゃって・・・大人げないな。ごめんね。」

「いや、違うんです。こういうの初めてだから、その・・・」

「初めて?」

「はい・・・。だって、春彦さんのこと、ずっと好きだったから・・・。」

「・・・。」

「あ、やっぱり、ひきますよね・・・。18でキスすらしたことないなんて。」

「ううん。・・・すっごい嬉しい。それに・・・」

「それに・・・?」

「もっと、ちゅうしたくなっちゃった。」

再び、ぎゅっと抱きしめられる。

さっきとは違って、啄むだけ。

はむはむするだけの可愛いちゅう。

春彦さん、優しいなぁ。

でも、やっぱり恥ずかしい。それにちょっと・・・

唇が離れた。

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