季節外れのバーベキュー。いつも私のことを気に掛けてくれる上司が…

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季節外れのバーベキュー。いつも私のことを気に掛けてくれる上司が… (ページ 1)

季節外れのバーベキュー。しかも、職場のメンバーで。

せっかくの休みに地獄のイベントを開催するなよと思いつつ、わたしはしっかり河原に立っている。

「千星、ちゃんと肉、食ってるか?お前、痩せてるんだから、しっかり食え」

「食べてますよ。部長こそ、しっかりお肉食べないと自慢の上腕二頭筋が衰えますよ」

休日を返上しているのは、軽口を叩ける気さくな部長が理由。

入社した時から、ずっと片想いをしている。

ちょっとでもいいから側にいたくて、楽しくもない懇親会に参加したのだ。

だけど、現実は少しも甘くなくて、部長は他の社員と仲良く喋って飲んでいる。

時々さっきみたいにわたしを気にかけてくれるけど、それは上司としてのサービス。

埃まみれのお肉を食べたいとも思えず、わたしは半分ヤケ酒みたいに缶酎ハイを飲み続けた。

「お手洗い行ってきます」

そこそこ酔っ払っていたけれど、意識も足もしっかりしている。

自分ではそう思っていたから、一人で近くのトイレに向かったのだ。

なのに、気づいたら迷子。

「嘘だぁ……」

小道を曲がり間違えたのか、よく分からないけれど、わたしは雑木林の中にいた。

薄暗く、人の気配のない場所に立ち尽くしていたら、背後でがさっと音がした。

「千星、何やってんだ。危ないだろう。こんなところに入ったら」

振り向くより先に、部長の声がして安心する。

「トイレに行こうと思ったら、迷っちゃったんですよ」

半泣きで訴えたら、部長が柔らかく微笑んだ。

「お前、しっかりしてそうで案外、抜けてるよな」

「…その通りです」

「まぁ、その方が俺の出番があっていいけど」

いつも部長が仕事でフォローしてくれるのも、わたしの性格を把握しているからだ。

優秀な上司としての務め。それ以上を期待しちゃダメだと分かっている。

「で、トイレの方は大丈夫なのか?」

部長が意地悪な顔で聞いてきた。途端に尿意を思い出す。

「だい、じょうぶ…です」

嘘。もう限界。今すぐ、出したい。アルコールの利尿作用が恨めしい。

「嘘つけ。あっち向いてるから、ここでしちゃえよ」

「えー!無理ですよ!」

「漏らして、そのショーパン濡らしたいのか?」

「それは…」

でも、大好きな部長の前で、用を足すなんて無理。

でも、でも、これ以上の我慢も無理。

「あーもー。しょうがねぇなぁ」

パニックで思考停止していたわたしに、部長の手が触れた。

普段はパソコンを操る指が、迷いない動作でショートパンツのボタンを外す。

その勢いのまま、ショートパンツと下着が膝まで下げられた。

「ちょっと…部長!やめて、くださいっ…」

「うるさい。黙って、やれ」

逞しい腕がわたしを後ろから抱きかかえる。体がふわりと浮いた。

体が折れ曲がったせいで、膀胱に圧力がかかってしまう。

「あ…出ちゃう…見ちゃ、やだ…っ!」

勢いよく出た液体が乾いた地面に染みを作っていった。

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