夢の中で毎夜くりかえされたもどかしい快感。物足りない夢が現実に変わる今夜、出会った二人 (ページ 4)

「ひゃぁん!ああ!いい、気持ちいい!」

肉芽をころころと転がされ優しく揉まれながら大切なところを吸われる。シンの舌は穴の中にまで侵入して浅いところを優しく刺激する。ゆるやかな、優しすぎる、もどかしい快感。

もっと、もっと気持ち良くなりたい。

「ああ、シン……、もうダメ、ダメなの」

「何がダメ?」

夢の通りだ。ひかるの背中を冷や汗が流れた。もしかしたらこれも夢なのではないだろうか。この願いを口にしたら目が覚めてしまうのではないだろうか。だがもう我慢出来ない。

「もう、ちょうだい。シンが欲しいの」

シンは嬉しそうに微笑むとひかるの腰を持ちあげて逞しいものを、散々なぶったひかるの穴に押しあてた。

「これは夢じゃないよね?」

もう一度シンが尋ねる。それを確かめるかのようにゆっくりゆっくりとひかるの中に入ってきた。

「あ……、あ……、ああ……」

少しずつ少しずつ自分の中が満たされていく。ずっとずっと待ち焦がれていたものをやっと手に入れた。

ずくっ、ずくっと奥へ進んでいくシンの太くて熱いものを前からよく知っていたかのように、ひかるの肉がシンの形にぴったりと寄り添い、擦られ、くすぐったいような快感を生む。

「夢じゃないわ……、夢じゃない」

うわごとのように呟いた言葉。シンも「夢じゃない」と繰り返す。

急にシンが腰を叩きつけた。

「あひぃ!」

突然の強い打ち付けにひかるがのけぞる。シンは飢えを満たすかのようにガツガツとひかるの奥を突き上げる。

「あんっ!あんっ!ああ!」

強い突き上げに自然と湧き出てくる声がオフィスに響く。同時にずちゅずちゅという水音とパンパンと乾いた肉がぶつかる音もひかるの官能を刺激する。

夢で待ち望んだ快楽にひかるもシンも夢中になった。シンの打ち付けにひかるの腰が揺れる。じゅぶじゅぶと中をかき回されてひかるは喘ぐことしかできない。

「はぁん!うぁ、あん!いい!シン、シン!」

「ひかる、ひかる、ああ、夢みたいだ。本当に君を抱けるなんて」

シンの動きが小刻みなものに変わった。細かい振動がひかるの理性を溶かしていく。

「ああ!もっとしてぇ!もっと……あぁ……!」

「いつまでもこうしていたいよ」

シンは熱いものをギリギリまで引き抜いて、そろそろと優しく挿入していく。次は素早く出し入れする。その緩急にひかるの快感はピークに達した。

「イク!イクぅ!」

がくがくと体を揺らし、ひかるがのけ反る。きゅうっと中が締まってシンも同時に放出する。

「ひかる、ひかる」

うわごとのように囁きながらシンはゆるゆると腰を動かし続ける。まるでひかるの蜜と自身の吐き出した液体を混ぜ合わせて一つにしようとしているようだ。

「あ、シン……、そんなに優しくしちゃイヤ……。もっとちょうだい」

ひかるの要望通りシンは何度も何度もひかるの奥を突き上げ、二人は数えきれないほどの交合を終えた。

今まで夢で得られなかったものをすべて取り戻そうとするかのように。

この夜から二人の現実が始まった。

-FIN-

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