夢の中で毎夜くりかえされたもどかしい快感。物足りない夢が現実に変わる今夜、出会った二人 (ページ 3)

ひかるの言葉にシンは一瞬悲しそうな表情を浮かべた。どきりとした。あまりに悲し気で夢のように儚く消えてしまうのではないかと思った。

「あ、えっと、もしかしたらどこかで会ってるかもしれないよね」

シンは悲し気な微笑を浮かべて「そうですね」とだけ言って去っていった。ひかるの胸の奥に潜んでいる何かが心を刺してズキンと痛んだ。

新年度初日から残業になってしまった。眠気がひどいうえにシンが目の前に現れたことで動揺して仕事が手につかなかったのだ。節電のために灯りを絞ったオフィスで一人黙々とパソコンに向かっているとシンがやって来た。

「どうしたの、忘れ物?」

「はい。先輩に聞き忘れたことがあって。本当は覚えているんでしょう?毎晩夢で会っていること」

真剣な瞳で見据えられて、ひかるは怯んだ。思わず頷きそうになった。だがそれを肯定してしまうと夢の中で何をしていたかも話すことになる。淫らな夢をみているのがひかるだけだとしたらと思うと恐ろしくて夢の話をすることなど出来ない。

「隠さないでください。言ったでしょう、逃がさないって」

シンは素早く近づくとひかるを背後から抱きしめた。

「な、なにするの」

「ひかるはここが好きだよね」

そう言ってシンがスカートの中に手を差し入れた。夢の中で触れるその場所を間違いなく探し当て、撫で上げる。

「いやっ!やめて!」

「ひかるはここを撫でるとすぐ濡れてしまうんだ。ほら、もう蜜がしたたってきたよ」

シンの手が布越しにひかるの大切なところをそっと押し込む。

「いやぁ、だめぇ」

「これは夢じゃない。夢じゃないよね?」

必死なシンの声に首を捩ると、肩越しにひかるを見つめるシンの真っ直ぐな瞳に射すくめられた。

「毎晩、ひかるを抱きたかった。もう我慢しなくていいんだよね」

まるで女神に祈るかのようにすがりつかれて、ひかるは小さく頷いた。シンの唇がひかるの唇をとらえた。性急に舌を差し込みひかるの舌を絡めとる。腰が浮きそうになるほど気持ちがいい。

「ん……」

鼻にかかった甘い声が出る。毎晩その声を上げ続けて、しかし今夜は夢ではないのだ。

シンが手を引きひかるを立たせる。デスクに両手をつかせて尻を突き出させる。

「恥ずかしい……」

小さな声で非難してみたがシンは聞いていないふりをしてひかるの下着に手をかけた。冷たい空気にさらされてひかるは大事な部分をシンに全て見られていることを意識した。そうするだけで蜜がとろりとあふれ出す。

シンの唇がひかるの大切なところに当てられる。

「あぁ……」

夢とは比べ物にならない快感。ひかるの脚が震える。シンは舌を伸ばして蜜をすすり飲む。ピチャピチャとはしたない音を立てて陰部全体を舐め上げる。

「あ……ぅ、んん……」

「気持ちいい?夢とどっちがいい?」

「ん……こっちが、今のシンがいい」

シンはひかるの腰を強く抱き込むとますます激しく舌を使いだした。大切な場所は蜜とシンの唾液でぐちょぐちょだった。シンの指が肉芽にかかる。

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