契約でしかない愛人関係が終わる今夜、もう二度と戻らない幸せな時間を体に刻みつけて (ページ 2)

「真美、そんなことしなくていいんだよ」

一度、口を離して啓介さんの顔を見上げる。

「欲しいの。あなたのすべてが欲しいの。口にも胸にもあそこにも、今日は全部にください」

また口にくわえようとした私を啓介さんが横抱きに抱きあげた。

「ああ、いくらでもあげるよ。今夜、君は僕だけのものだ。離さないよ」

ベッドにそっと寝かされてバスローブをはだけられる。明るい室内の照明を消そうと啓介さんが伸ばした腕を、そっと押さえて止めた。

「なにもかも見たいわ。いつまでも覚えていられるように。あなたがどんな表情で、どんな瞳で私を見ていたのか知りたいの」

啓介さんは私の目をじっと見つめて優しくキスしてくれた。触れるだけの軽いキス。いつもの幸福感は生まれない。そのかわり、私の体にあっという間に火が付いた。

啓介さんに抱きついて彼の腰に足をからめる。全身で彼を抱きしめたかった。啓介さんも私の体にぴたりと寄り添い、力強い腕で私を離さないように彼に縛りつけた。

私は啓介さんに腰を擦りつけた。啓介さんのものが私の下腹に当たってムクムクと大きくなる。今すぐにでも欲しくて啓介さんから手を離し、その大きなものをギュッと握った。

啓介さんは驚いて体を離した。その隙に啓介さんを押し倒して腰の上にまたがる。彼のものを握って腰を落としていく。

私の中からあふれた雫がとろりと啓介さんのものにこぼれかかった。

「真美、なんていやらしい子なんだ」

啓介さんがいたずらっこのような笑顔で私を見ている。私はぺろりと舌なめずりして啓介さんのものを体内に招き入れた。

「あっ……ん」

先端が入っただけで電気が流れたかのように快感が背中を駆けのぼった。その快感を長く感じていたくて、先端だけを小刻みに出し入れして、私の入り口をひっかく。

「はぁん、啓介さん、気持ちいい」

「僕ももっと気持ち良くなりたいよ、真美」

啓介さんにねだられるままに、私は深く腰を下ろしていく。啓介さんのものが少しずつ私の奥に入ってくる。ゆるゆると腰を下ろして啓介さんの形を体に刻みこもうと、そこにだけ集中した。

すると今まで感じたことがないほどの快感が沸き上がり、私の股間にキュっと力が入った。啓介さんの口から喘ぎ声がもれた。

「うっ……、気持ちいいよ、真美」

その声に導かれるように私は一気に腰を下ろした。ズンと強い圧迫感がおなかの奥に響き渡る。

「はあああん!」

思わずのけぞって喘いだ。こんなに深くまで啓介さんを招き入れたのは初めてだ。私の体の奥の奥まで啓介さんでいっぱいになった。

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