帰りの満員電車でまさかの痴漢被害に?!恐怖と羞恥と快感が… (ページ 4)
(好きでもない相手に何をされているんだろう、私)
一瞬だけ過る後悔の念には決して意味がない。
痴漢をしてきたはずの、ただの後輩だったはずの守くんに、全てを委ねてしまいたくなった。
(もう……いいか。どうでも……)
「っ、ぁぁっ……気持ち、いい、よ……守、くん…」
「ちょっ、よしえセンパイ……それは…ずるいっすよ」
声をできるだけ押し殺しながらも出てきたのは感謝の言葉だけ。
痴漢をしてきた相手に感謝など馬鹿げている。
そうは考えられもしないほど、私は守くんの指の虜になっていた。
(もっと……激しくって…熱いのが、欲しいよぅ)
出し入れを繰り返していた指だけに神経が向いていたけれど、最初からお尻に押し付けられていた何かが大きくなっていることに気が付いた。
「よしえセンパイ? あのオレ……もう我慢できないっす」
「えっ……っぁっ、な、なにが…?」
「い、入れたい!」
吊革を握っていなかった左手を優しく掴まれて、そのまま彼の股間部分に運ばれた。
そこにはパンツの上からでもはっきりと感じ取れるほど、大きく膨らんでいた男根の感覚が手のひらに広がる。
「っ、っ、ん…ぁっ、ぁっ……」
我慢しようとも小さく漏れてしまう私のいやらしい声。
「でも、我慢しないといけないっすよね。さすがにここで中をぐちゃぐちゃに掻きまわされたくはないっすねもんねぇ。あ、でも淫乱なよしえセンパイだったら、周りに人がいるほうが燃えるんすか?」
彼は躰が痺れてしまうほどに甘く優しい声で囁いた。
嘲笑を浮かべる彼の表情にすらアソコが熱くなってしまう。
「わ、私の家……来る?」
「いいんすか? 彼が待ってるんじゃ」
「……彼? あぁ……ワンちゃんだよ? 私の、彼──」
もう周りのことなどどうでもよかった。
ただこの身に生じてしまった熱を発散させてしまいたい。
守くんの熱く滾ったアレで貫いてほしい。
全てが初めての経験だとしても構わない。
きっと私は淫乱だ。
そんな言葉を免罪符にして、冷静さを取り戻そうと心の隅にひっそりと残されていた私を無視した。
「ワ、ワンちゃんって……そんな…っはは、そうだったんすか……バカみたいっすね、オレ」
もしかしたら守くんの言葉すらも耳に入っていなかったのかもしれない。
溢れ出る情欲だけが私の躰を支配していた。
「ね、いいでしょ? 最後まで、して欲しいの」
「よしえセンパイにそこまで言われちゃったら……仕方ないっすね。めちゃくちゃにしちゃっていいんすか?」
「うん。お願い……守くん」
痴漢だろうが関係ない。
私の欲を満たしてくれればもう誰でもいいんだ。
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