お母さんなんか大嫌い!―そう言って家を飛び出した家出少女を襲う悲劇 (ページ 5)
狭い脱衣室の中で突き飛ばされ、薫は洗面台へと前のめりになった。
すかさず、薫の背中にのしかかる篠田。
「さっきだって俺が口を塞がなかったら周りにバレてもおかしくないくらい派手にイッたくせにさ。ここを…こうされるのがイイんだっけ?」
「んひゃん!!…んあっ…やめ…てぇ!」
下着をおろし、突き出されたお尻の奥へ手を這わせ、敏感なところをすぐに捕えて弄り出す。
「ほら、ぱんぱんに膨れたクリトリスをこうして撫で回して擦って、剥いて摘まめば…」
「ゃあああっ、んあぁぁ!痺れちゃ…うっ!!」
「ぐじゅぐじゅじゃねーかよ」
篠田は立て続けに指を突っ込み、中を激しく掻き回した。
「あっ、んあっ、やめて…何か…何か出ちゃうよぉ!!!」
叫ぶと同時に、薫の愛液が大量に飛び散った。
「やっぱガキは潮吹くのも初めてか。じゃ、もちろん…セックスも初めてだよな!?」
「――っっんはっ、や…いやぁ!!!」
「俺、処女奪うのも好きだし、イッたばっかの中に挿れんのも、すっげー好き」
間髪入れずに、どす黒い欲望の象徴を背後から無理やり薫の中に捻じ込んだ。
「やっぱきっつ…。でも痙攣してて締め付けすげぇし、お前ほんとイイわ」
「やぁぁ、痛いぃ!抜い…て…動かない…でぇ!」
激しく腰を打ち付けてくる篠田に薫は懇願したが、それすら逆効果で。
「鏡見ろよ、お前のその泣き顔も最っ高」
片方の手で薫の腰を掴み、片方の手を胸へと伸ばし突起の先端を弄り撫でる。
「ふぁっ…!」
そのまま流れるように下腹部へと手を滑らせ、熟れてはち切れそうな蕾を弄る。
「あっ…んっ…やぁ、また痺れちゃ…んぁ、やだぁ…!」
「その喘ぎ声も聞きたかったんだよ。イイ声で鳴くのな」
「ふぁっ…んん…っあ…」
「お前気付いてる?知らない男に犯されてんのに、はしたなく濡らして締め付けてよがって、もう何度もイっちゃってんの」
「ちが…っん…ふ…」
初めて男を受け入れた蜜壺から、じゅぶじゅぶと卑猥な音が響き渡っている。
鏡には、涙で瞳を潤ませて紅潮した頬で喘ぐ薫の顔と、それをいたぶって愉しんでいる狡猾な笑みを浮かべた篠田の顔が写っていた。
「…っ、出すぞ…!」
「いやぁぁ、やめ、お願…んあっ…んっぅ」
気が付けば朝になっていた。
いつ自分のブースに戻って来たかも覚えていない。
あの後も、あそこで、ここで、何度あの男に犯され続けたかも。
ようやく解放される…。
半ば朦朧とした意識と重たい体を引きずりながら、薫は会計へと向かった。
レジはあの男ではない。
それだけの事が世界で一番の安堵をもたらしたかのようにさえ思えた。
「お代は結構です」
「…え?」
「ネカフェって防犯カメラが付いてるの、御存じですか?」
「……え?」
レジの男が微笑みながら言う。
カウンター奥の扉からあの男…篠田が出てきて、彼の肩に手を回す。
「ビデオ見たバイトのヤツら、みーんな薫ちゃんの事、気に入ったってさ」
「はい、だからお代は結構です。いつでも何度でも来てください」
その微笑みが歪む。
「…や…嘘…」
薫は口に手をあて、膝を震わせ、また青ざめる。
ぼんやりとした意識が鋭く呼び戻される。
「住所も電話番号も学校も、全部、薫ちゃんが自分から教えてくれたんだからね?」
篠田は薫の会員証をチラつかせる。
「どこに行っても逃げられないよ。どうせだから仲良く楽しもうよ、ね?」
家出の代償にしては、あまりに酷く大きすぎるこれから先の運命にまで…その少女は絶望を覚えた。
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