「私だって我慢してるんですから」―そう言って私は彼の身体に自分の胸を押し付けて… (ページ 2)

あそこに指を入れられ、十分濡れた音を確認した私は、今度は小悪魔らしく、彼の上になり自ら挿入する。

「んん。はぁ」

き、きつい。

全部入り、お腹に圧迫感を感じていると、条さんの手が私の腰を鷲掴みする。

手の動きに合わせて、腰を動かし、徐々に律動を早くする。

気持ちよくて腰が止まらない。

彼の指は、私の胸の頂を攻め立てる。

上からも、下からも。

声が抑えられない。

「はぁはぁ」

部屋に響く二人の余裕のない息遣い。

今度は、条さんが上半身を起こし、私を抱きかかえながら、下から突き上げる。

湿度の高い肌が密着し、お互いを煽る。

鎖骨に自信のある私。

条さんが鎖骨フェチなのを知っていて、彼が顔を埋めやすいように顎を上に向け、首筋に色気を出す。

顎を上げる角度にだって、計算し尽くす。

もう子供扱いされたくない。

彼はすかさず、鎖骨にかぶりつき、甘噛みし、しゃぶる。

それと比例するように彼の突き上げが激しくなり、イッてしまった。

「千佳……」

息を荒くした条さんがバックに持ち込む。

いいところを突かれ、声が大きくなる。

「ダメ、やぁ。イ、イキそう」

激しく、何度も押し込んでくる。

奥へ、奥へ。

「はぅ、あ、あぁ、んーーん」

体位を変え、何度も何度も激しく交わる。

その度に、体に甘い痺れをいくつも感じる。

「あん。あっ。あっ」

二人の身体がぶつかり合う、容赦の無い音がこだまする。

「あっ、さっきイッたばっかりっ! あっ……」

何度目かわからない、体の痺れで、つま先がピンと張る。

「…っ!……歯止めきかなかった。大丈夫か?でもすごかった……千佳、何回いった?」

「ちょっ」

彼の口をふさぐ。

もう!と行って怒った顔をするが、逆効果。

「そんな顔しても可愛いだけだからな」

と、ギュッと抱きしめられる。

気づけば、正午すぎに始めた甘い時間から太陽が傾き、オレンジの灯りが部屋に降り注ぐ。

時計を見てぐったりとしていると

「食欲は落ちてるっていうのに性欲は増えるんだな…まぁ、お前限定だけど」

と、無精髭をジョリジョリしてきた。

いつも冷静で、頼り甲斐のある大人な条さん。

でも、病気になるとちょっと弱気で、本能むき出しの野生的なHをする条さん。

癖になりそう。

たまにはいいかもっ、と条さんのことが更に好きになる私だった。

-FIN-

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