やっぱりあなたが大好き!!大喧嘩の後の仲直りエッチ
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やっぱりあなたが大好き!!大喧嘩の後の仲直りエッチ (ページ 1)
『駆なんか、大っ嫌い!!』
『…藍花…』
二週間前。
恋人の駆が他の女の子と一緒にいるのを目撃してしまい、その日の夜に私は家に彼を呼び出して大喧嘩した。
互いが感情的になったぶつかり合いの果てに、私は大嫌いだけでなく…出て行ってとまで言ってしまったのだった。
嫉妬に我を忘れた私が、最後まで駆に対して浮気を疑った結果だ。
今日まで一度も自分から連絡をとっていないし、彼のほうからの連絡も途絶えている。
「…駆、どうしてるかな…」
私は駆と口をききたくないからというわけではなく、復縁したいけれど許してくれなかったらどうしようという不安から、メールの送信ボタンを押せずにいた。
勢いで言ってしまった『大嫌い』という言葉が、駆の心にどんなに重く深く突き刺さる言葉なのか、心の中では分かっていたはずだった。
「…駆も、私のこと嫌いになったかな…。でも、私…」
…隣に駆がいない夜は、もう嫌だ。
寂しさが限界に達して目の奥がツンと痛み、視界が涙でふわりと曇る。
やっぱり、今日こそ勇気を出して謝ろう。
やっとのことで決意を固め、震える手でポケットから携帯を出した…その時だった。
「…え、メール…?」
新着メールを知らせる着信音が鳴り、私はすぐさま送り主の名前をチェックする。
メールを送ってきたのは、私がずっと謝りたいと思っていた相手…駆だった。
『藍花へ、元気ですか。喧嘩した日以来のメールになってごめん。
君が僕の浮気相手だと勘違いしていたあの人は、僕のいとこなんだ。もちろん既婚者だよ。
でも…あの時は君に浮気を疑われたことにカッとなって、僕も君に酷いことを言ってしまった。
だからずっと謝りたいと思ってた。
今から藍花の家に行ってもいいかな?電話じゃなくて、直接謝りたいんだ』
「…!」
ぶわっ、とこらえていた涙が一気に溢れ出す。
大嫌いと言った私を厳しく責めることもなく、そのうえ直接謝りたいと言ってくるだなんて。
『うん…いいよ。私もずっと、駆に謝りたいと思ってたの…』
このメールを送った数十分後に、本当に駆は私の家へやってきた。
久しぶりに見る愛しい彼に、私はたまらなくなって思いきり抱きついた。
「駆…っ!」
「藍花に早く会いたくて走ってきたんだ。…いや、そんなことより…!」
「あっそうだ!駆…!」
…再会を喜んでいる場合ではない、早く謝らなくては。
慌てて一度彼から離れると、私は心を落ち着けるために深呼吸した。
しかし私達の言葉は、次の瞬間…全く同じタイミングで重なった。
「「ごめんっ!!」」
しん…。
玄関に、再び夜の静けさが戻った。
合わせたわけでもないのに偶然同じことを口にした私達は、キョトンと顔を見合わせて…。
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