雷が怖くて店長に抱き付いてしまい、告白に応えてくれた彼に胸を執拗に愛撫されて

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雷が怖くて店長に抱き付いてしまい、告白に応えてくれた彼に胸を執拗に愛撫されて (ページ 1)

「きゃぁ!」

部屋の外で響き渡ったすさまじい雷鳴に悲鳴を上げ、私は濡れた身体を拭っていた柔らかなタオルをぎゅっと抱き締めた。

反射的に見やった窓にはカーテンが引かれている。

雷光が見えなかったことに安堵の吐息を漏らし、私は震える腕を伸ばして借りた服を手に取った。

コンコンとドアがノックされたのはその時だった。

「大丈夫?悲鳴、聞こえましたけど」

「だ、だだ大丈夫、です。……心配掛けてごめんなさい」

声の主はアルバイトをしている喫茶店の店長だった。

歳を聞いたことはないが、髪に白髪が交じっているところを見ると、たぶん四十歳は超えているだろう。

私は急いでシャツを着て、着替えのために借りていたキッチン横の控え室から出た。

「タオルとシャツありがとうございました、店長。……雷が怖いとか、子供っぽいですよね」

いいや、と店長は申し訳なさそうに小さく首を振った。

「そんなことないよ。私が悪いんだ。こんな土砂降りになるとは思わず、配達を頼んでしまってすまなかったね。風邪を引かないといいんだけど」

「でも店長のピザは最高なんで、お客さんにまだ熱いって喜んでもらえてよかったです」

「……ありがとう、零さん」

店長の笑顔はいつも柔らかくて素敵だった。

友人には大学生が二十歳以上も年上のおじさんになんて、と言われるが私は店長が大好きだった。

その時の笑顔にも嬉しくなって笑い返した途端、腹の底に響く雷鳴がとどろき、私は飛び上がってしまった。

「――……」

震えている最中に圧し殺した呼吸が聞こえ、ふと横を見て、私は息を呑んだ。

顔を赤らめた店長がガチガチに身体を強張らせている。

そこでようやく自分が店長に抱き付いていることに気付き、すみませんと謝りながら離れようとした瞬間、また響いた雷鳴に全身がぞわっと震えた。

我に返った時、私は必死に店長にしがみ付いていた。

心の底から沸き起こる恐怖に身体が震えて腰が抜けそうになる。

幼い頃、目の前に落ちた強烈な雷鳴はまだ心の中にしっかりと居座っていた。

「ご、ごごごめんなさい、店長……っ、こ、怖くて、怖くて」

「大丈夫ですよ、零さん。雷は襲ってきません。音は大きいですけど、それだけですから」

「……っ」

すっかり雨で冷えていた身体を優しく抱き締められる。

全身にさっと広がったぬくもりに驚き、私は目を閉じたまま固まった。

またどこかで雷鳴が響いたがほとんど音が耳に入らない。

聞こえてくるのは店長の優しい声だけだった。

「大丈夫です、私がここにいます。まぁ、私がいただけじゃ心許ないかもしれませんが、一緒にいることはできますから」

「……て、店長」

優しい味の紅茶を、美味しいピザを作る手は柔らかい。

その手になだめるように背中を撫でられ、私はゆっくり息を吐き、店長を抱き締める腕にゆっくりと力を込めた。

耳に染み入る柔らかな声に掻き立てられた何かが胸を満たしていった。

「店長……、ありがとう、ございます」

今まで気付かなかったが店長は背が高い。

胸に顔を埋めながら囁くと、なぜか店長は不自然に肩を丸めていた。

不思議がって見上げると、顔を赤くした店長はあのですね、と言いにくそうに切り出す。

「あ、当たって、るん、です……、む、む、胸が」

「……え?」

濡れた服を脱いだ時、一緒にブラジャーを外していたことをようやく思い出し、一気に顔まで赤くなった。

「すみません!そんなつもりじゃ――っ!」

また雷鳴が響き、慌てていたせいでふたりとももつれあうようにして廊下に倒れ込んでしまった。

のし掛かってきた店長の身体は思いの外に重い。

驚き、急いで体勢を整えた店長の着ているウエストコートに硬くなった乳首が引っ掛かり、あぁと甘い悲鳴が漏れた。

「!」

私は驚いて自分の口を塞いだ。

またたく間に顔が赤くなっていく。

恐る恐る見上げると、困ったように眉尻を下げた店長も顔を赤らめ、ぎこちなく視線を逸らしていた。

その初な反応に胸の中が熱くなり、気が付いた時にはさらに胸を押しつけてしまっていた。

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