夏祭りで下戸なくせにお酒を飲んじゃった彼にお社の裏で襲われちゃう
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夏祭りで下戸なくせにお酒を飲んじゃった彼にお社の裏で襲われちゃう (ページ 1)
夏休み。
そう聞くだけで、ワクワクしてしまう。
今年は特に楽しみにしていた。
(まさか、類とお祭りに行けるなんて!)
大学にはいってから、同じゼミで知り合った類。
夜はいつもバイトで忙しいから、お祭りも諦め気味だった。
けれどーーー
『光、お祭り行かない?」
『えっ…だってバイトじゃ』
『大丈夫!休み貰ったんだ〜それに…』
『それに?』
『光の浴衣姿、見たいしさ…』
『っ!?』
(…なんて、照れた顔でいうんだもん!お陰で浴衣、新調しちゃったよ〜)
光は自分の着ている、白地に桃色の花びらが散った模様の浴衣に、赤い帯を締めた姿を近くのウィンドウガラスの前で再度チェックする。
「…変じゃ、ないよね?」
「どこが?」
「っ!?」
振り返れば、夕日をバックに甚平姿の類が立っていた。
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