わたしの彼はちょっと残念だけど、エッチだけは手抜きナシ。今夜はお風呂で癒しのエッチ (ページ 2)
「おでん、買ってきたよ。テーブルに置いてある」
「ありがと」
「風呂、おれも入ろうかな。入っていい?」
「えー、ふたりじゃ狭いでしょ」
「平気だって」
さっさと衣服を脱ぐと、彼は笑顔で浴室へ入ってきた。
狭い湯舟にふたり一緒に浸かるためには、私が彼の膝に座り、子供みたいに抱きかかえられる格好になるしかない。
お湯の中で彼の胸に寄り掛かると、全身が彼に包み込まれているように感じる。
「有希、疲れてる? 肩、揉んであげようか」
大きくて力強い手が、そっと私の肩に置かれた。思いがけない優しさで肩から首すじをもみほぐしてくれる。
「あー、気持ちいい……」
痛みはない。本当にそっと、そうっと、揉むというより撫でる、くらいの優しさで。
私はうっとりと目を閉じた。全身の力を抜き、彼に体を預ける。
あったかいお風呂の中で、体がさらにふんわりと溶けていくみたい。
やがて彼の手が、肩から胸へとすべりおりてきた。
下からそっとすくいあげるように、私の胸を包み込む。
ゆっくりと揉み、いとおしそうに撫で、先端の突起を指先で転がす。
いたずらしないで、と言うつもりだったけど。
彼の指につままれた部分から、じん、とうずくような気持ちよさが広がって、何も言えなくなってしまう。
首筋に、耳元に、ついばむような軽いキス。キスというより、子犬が鼻づら摺り寄せてくるみたい。
「好きだよ。大好きだよ」
低い、優しいささやき。
私が一番好きな、彼の声。
幸太郎は、私が好きなこと、全部知ってる。
胸ばかり丁寧に触られて、少しじれったくなってくると、まるで私の気持ちを読み取ったかのように、手をさらに下のほうへ伸ばす。
脚のあいだに彼の手が忍び込んだ。そこはもう、お湯よりも熱いものでとろとろになっていた。
長く硬い指が、そっと私のそこを押し開く。爪などで傷つけたりすることのないよう、細心の注意を払いながら。
「んっ、ふ、う……」
過敏な肉のひだを愛撫され、思わず小さく声が出た。
小さな声でも、浴室では大きく反響して、すごく淫らに聞こえる。
「や、やだ……っ」
「平気だよ。声、出して」
「で、でも、こんな……」
「有希の声、好きだよ。すごく可愛くて、色っぽい」
もっと聞かせて、と、耳元で低くささやかれると、それだけで全身にぞくぞくと震えが走った。
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