俺様な彼が骨折してしまい、大人しくしていて欲しいのに… (ページ 2)

「陵、…だめだよ」

「触ってほしそうだけど？」

下着の上からお尻を掴むように触りながら、熱くなってくる中心を指先でなぞる。

「やーらし。素直に反応するよな。誰に仕込まれたんだっけ。」

寝起きで更に低くなってる声が暗闇で艶っぽく響き、ぞくっとする。

溢れるように出てくる蜜に気付かれたくなくて、身を翻して陵から離れた。

なんせ、相手は片手しか使えない怪我人だ。いつもは、がっちり捕まってしまうけど、今日はするりと抜けられる。

「へぇ」

掠れた声が更に低く響き、上等じゃんと言いたげな高圧的な目つきに変わった。

頭の中で黄色信号が点滅して危険を知らせ始めた。

「骨折してるんだからね！安静！治らないよ！」

ジリジリと間合いを詰めてくる陵から逃げるように後ずさる。

気付けばベッドまで追い詰められた。

「脱いで」

「やだっ」

「いい。お前じゃなくてカラダにきく。」

肉食獣のように鋭い目つきに変わった陵に、獲物の私は立ちすくむことしかできない。

あっと思った瞬間に陵に口付けられた。

引っ込めていた舌を強引に絡め取られ吸われる。

陵に慣らされた私の体は、もっともっと、と刺激を欲する。

ためらいなく、するりと下着の中に入って来た陵の指がぬるりと吸い込まれるように中に入った。

「や…だあっ」

「準備できてんじゃん。」

耳元で愉しそうに響く陵の声に奥がきゅっと反応する。

ゆっくりと掻き混ぜてから、指がずるりと抜かれ、私の中に熱さだけが残される。中が陵を求めてヒクついた。

「脱いで」

勝ち誇った顔が悔しくて、無視して陵の下半身に手を伸ばす。

硬くとくとくと脈打つものがスウェットの上からでもわかる。

それをゆっくり撫でるとピクンと反応する。

私はゆっくりと陵の下着とスウェットを下げ、膝立ちになってからどくどくと脈打つ熱いものを下から上にゆるゆると舐め上げた。

唾液をたっぷり絡めながら唇と舌で意思を持ち始めた陵のをたどる。

陵が目を細めてため息を漏らすのを聞くと私の中から蜜がとめどなく溢れた。

「いい、…すんな。やめられなくなる。」

陵の制止を無視して熱く硬くなってきたものを口いっぱいに頬張り、吸ってから、舌先で陵のものを確かめるように刺激する。

いつもはあまりこういう事をしない。というより、陵がそんな余裕を与えてくれない。

いつも一方的に攻められて私をいいように転がして弄ぶ。

だから、反撃のつもりもあった。

なのに陵の熱さと硬さを増していくものが、びくびくと反応する度に、欲しくて中がきゅんと疼く。