久しぶりのお出かけデート。何気ない彼氏のおねだりの筈が… (ページ 2)

「リコ、あっちに行こう」

カイが指差したのは、壁際にあるX字のものだった。

私は躊躇いながらも、それに近づいた。心は不安を訴えるのに、体が吸い寄せられる。

「痛いことはしないから。俺を信じて」

真剣な瞳に嘘の気配はない。私はこくんと頷いて返した。

「手を貸して」

言われるままに手を差し出す。手首に柔らかいレザーのカフスが巻きついた。

カフスからは鎖が伸びている。一瞬で両手が拘束された。

磔だ。気づいた時にはショーツを脱がされ、足首も固定されていた。

「これでもうリコは、何されても抵抗できないね」

怖いと思うのに怖さが快感を連れてくる。

何をされるのかと考えるだけで、内側がキュンと締まった。

「とりあえず、イっちゃおうか」

カイがさっきのローターを淫核に押し当てた。

「ひ…ああぁッ…!」

布一枚ないだけで、刺激の強さが全然違う。私は数秒で達した。

がくがくと足が震えるのに座り込むことができない。

しかも、カイはローターを離さない。

「ハァ…っ…もぉ、いったの…」

「知ってるよ」

「ひぁ…じゃあ、止めて…」

「もう少し頑張ってみて」

カイがあやすようにキスをした。優しく舌が絡むキス。

でも、ローターは相変わらず許してくれない。

「んんっ…ぁ、また、いっちゃう、いくっ…」

さっきより小さい波なのに、淫核が痺れているせいで変な感覚になる。

「ねぇ、カイ、もう、止めてよ…なんか、出ちゃう…」

必死で訴えたのに、カイは微笑んだだけだった。

「出して。俺、リコが潮吹くところ見たい」

「う、ぇ…潮…?」

「リコには才能があると思ってたんだ」

心底うれしそうにカイが言うから、訳が分からないけれど私もうれしい気がした。

「ほら、中も触ってあげるから。いっぱい、出して」

「はああっ…やだ…なか、今はだめぇ!」

長い中指が蜜口をくぐって、一点を押すように擦り上げる。

ローターの振動と指の動きが重なって、感じたことのない愉悦に変わった。

「出ちゃう…カイ…出ちゃ…ううッ!!」

絶頂は大きくないのに腰が震えて、液体がほとばしる。

堰を切った快さに、頭がくらくらした。

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