家出した私を捕まえたのは意地悪な幼馴染。私は援助交際を疑われて…… (ページ 4)

「血……? ……美波、お前まさか、処女か!」

「……そ、だよ……。キスも、雅人君がはじめて……って、きゃあ!」

 答えると、雅人君は私に覆いかぶさる。

「……そういうことは早く言えよ……。処女だってわかっていたらこっちだってもっと優しくしたっつーか……てっきり援交でもしてんのかと……」

 はぁーと脱力した様子の雅人君はゆっくりと自身を引き抜くと私をぎゅうっと抱きしめる。

「ごめん、痛かったか?」

 身体を起こされ、向き合う形でぽんぽんと頭を撫でられる。

 幼い子にするみたいに優しく撫でられると、小さい頃に慰められた記憶が蘇って再び涙が溢れた。

「悪い……ホントに……」

「ち、違うの……。雅人君にぎゅってして貰うの、久しぶりだから嬉しくて……」

「いや、そこは怒るところだろ……」

 雅人君はため息をつくと、私をひょいっと私を横抱きにする。

「きゃあ! や、だめ! 私重い……」

「重くねーよ。美波。順番がおかしくなっちまったけれど、ちゃんとベットで……やり直しさせてくれ」

 雅人君はベットの上に私を降ろすと、視線を合わせた。

「美波。ずっと好きだった。高校卒業したら迎えに行くつもりが、こんな形になって悪い。……俺の所に来てくれ」

「……嘘、ほんとに……?」

 思考回路がついていかない。

 ぼんやりとしていると、そっと唇を重ねられる。それは、今日一番優しいキスだった。

「嘘なんかじゃねぇよ。ずっと好きで大事にしたかったから、今日は……その、焦った以上苛ついて……酷いことをしてごめんな」

「うん……いいよ。私、初めてが雅人君で嬉しいもん」

 照れくさくて俯くと、ぎゅっと抱きしめられた。

「美波……続きしてもいいか? 今度は痛くしないから」

 抱きしめられるたびに、私の肌に雅人君の熱いそれを感じる。

 恥ずかしくてたまらなかったけれど、私はこくんと頷いた。

   *

「ん……こんなもんか……だいぶほぐれたと思うけれど、力、抜いてな」

 再びあてがわれたそれの硬さに、身体が少し緊張したけれど、雅人君がもう一度舌と指でそこを解してくれたから、さっきよりも怖くない。

「ふぁっ……んん……!」

 ゆっくりと潜り込む固いそれ。雅人君の身体がぶるりと震える。

「やばい……すげぇ気持ちいい……くっ……締めすぎっ」

 雅人君はぐんと私の奥をつきあげた。

 太く固い先端で何度も子宮口を刺激する。

 ぶつかり合うたび、そこも気持ちよくキスをしているみたいに反応してしまう。

「んぅ、ふあああん! すごい……!」

 熱くてずっしりとしたものが、身体から抜き差しされるたびに切なくなる。

 ずっずっと押し込まれたとき、太いものが体の奥で痙攣した。

「美波……ッ! もうイクぞ……!」

「私も……いっちゃう……!」

 より一層深い所に突き上げられた時。

 全身に甘くて強烈な快楽の痺れが走り、私は意識を手放した。

   *

「気が付いたか?」

 目覚めた時、私は雅人君の腕の中にいた。

「身体、大丈夫か?」

「だるいけど……なんか、幸せかも」

 へへっと笑うと、雅人君がキスをしてくれた。

「俺も、幸せ。……美波が他の誰にも触られていなくてよかった。……あぁ、でもまだ怒っているからな」

「え?」

「学校やめて働く覚悟を決める程家から出たいのはわかった。でもな……最初から俺に頼らず、身体を売って生計を立てようなんて計画立てやがって……」

 目が合った雅人君の表情は笑顔だけれど……眼が笑っていない。

「お仕置きも必要だよな?」

 ぞくっと背筋を走る悪寒。

 雅人君のえっちすぎるお仕置きに私が本当の意味で反省をするのは、また別のお話。

-FIN-

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