一年越しの告白でドSな機長に全てを支配されるリベンジバレンタイン (ページ 8)
「きれいに舐めるんだ・・・」
「ん・・・はい・・・っ」
「ちゃんと出来たらもっと飲ませてあげるよ・・・上にも下にも・・・ね」
ベッドへ移ってからも、キャプテンのサディスティックな攻めは続き、激しく燃え尽きた私は一度意識を失うようにして浅い眠りについた。
その数分後、微睡む私の耳に聞こえてきたのは・・・
「好きだよ・・・もう随分と前から・・・」
いつものキャプテンの声色に気付いてすぐに目が覚める。
目と目が合い、決して夢ではない幸せに安堵した。
「キャプテン・・・」
私の瞼に降りてくる柔らかな唇。
顔中にも優しいキスが落とされて、最後は口の中に甘いチョコレートの味が広がった。
「この美味しいチョコレートみたいに、君をもっと溶かしたい・・・」
さっきまでの獰猛さが嘘のように、穏やかな表情をするキャプテンが私を見つめる。
途端に恥ずかしさが込み上げてきて思わず顔を逸らすと、サイドボードに置かれたチョコレートがいつの間にか空になっているのに気付いた。
「私のチョコレート・・・」
手作りのチョコレートはようやくその役目を果たしたかのように、青い空色のリボンが解かれ綺麗な曲線を描いて流れていた。
やっと・・・やっと渡すことができた・・・
「・・・僕はもう・・・君からしか受け取らないよ」
一年越しの想いが届いた私の目からは涙が止まらなかった。
そしてまた、キャプテンの逞しい胸に包まれて・・・
私は再び白いシーツの海で甘く淫らな愛に溺れていく・・・
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