一年越しの告白でドSな機長に全てを支配されるリベンジバレンタイン (ページ 2)

そして最終便は無事目的地へと到着。

私はクルーとともに空港近くにあるステイ先のホテルへと向かった。

もちろんその中には大好きなあの人の姿も・・・

フライト直後にもらったであろうたくさんのチョコレートの袋を抱えながら、国仲キャプテンは颯爽と前を歩いていた。

もしかしたらもう・・・

あの数多くのチョコレートの中から本命の彼女が決まったかもしれない。

それでもこの想いだけはなんとしても伝えたいと思った。

「じゃあ、お先に」

チェックインを先に済ませたキャプテンはキャリーを引いて、ひとりエレベーターへと向かって行く。

私は申し訳ないと思いつつも皆の目を盗み、急いで後を追いかけた。

手には一年越しの思いの丈を握りしめて・・・

「・・・あのっ、国仲キャプテン!」

「大塚さん?」

「こ・・・これ、私からの気持ちです・・・」

「・・・・・」

「どうか受け取ってくだ・・さ・・・い・・・」

え?

な・・・に?

急に身体が引っ張られて・・・

「・・・どっち?」

「えっ?あ・・えっと・・・」

何が起こっているの?

「義理?それとも・・・」

「あ・・・」

「・・・本命?」

そう耳元で低く囁かれた。

コメント (0)

コメントを書く