苦手な体位で湧き上がるほどの快感を与える彼の想いが気付かせる素直な気持ち (ページ 2)

「だって・・正常位は、あんまり気持ち良くないんだもの」

「どうして?」

「し、しらない」

「よく、思い出してごらんよ。なんで、良くないの?」

いままでの経験に思いを巡らせ、おずおず答える。

「・・お、奥に当たりすぎる、から、かな?・・バックなら、いいんだけど・・」

「ふーん・・」

ふいに亮太の手が、凛のそれに重なった。

「じゃあ・・試してみる?俺と」

きゅん、と子宮が疼く。

「ば、バカッ」

慌てて、ハンドバッグを手にし、たちあがる。

「トイレ」

そう言って、立ち去り際にちらり、と視線を走らせると、さっきの女子は畳に倒れこんで眠っていた。

(聞かれなかったよね・・今の)

ドキドキする胸をおさえながら、慌てて廊下に出ると、すぐにスマホが小刻みに震え、メールを受信する。

・・亮太、だ。

『そのまま、トイレの後20階に上がって。待ってるから。来るまで、ずっと待ってる』

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