昼休みの新人研修室で性悪男に挑発されるから…SとSの攻防戦 (ページ 7)
…コイツ、最初から
「最後までする気なんてなかったっつーの。あいつらのテスト会場をイカ臭くするわけにいかねーだろが」
なのにオマエ、妙にやる気出してきやがって。
ぜってー嫌だわ。そんなバレ方。ほら、みるみる俺の息子萎んでいくー。ったく男はどうしたって誤魔化し効かねー部分が多すぎるんだっつの。
そう言いながら私を自分の上から下ろし、服装を正していく。
「…なら、何で」
「あー…えーと、あいつらがオマエのこと、褒めてたから?」
「は?」
「教育担当長の美沙が、見た目も中身も理想の先輩で嬉しいんだって言ってたんだよ」
抜け切れない快感と、思いもよらない言葉に座り込んだまま動けない私。
三鷹はそんな私の服や髪型をテキパキと正していく。
「そんなん聞いたら、なんか無性に俺のだって確かめたくなったんだよ」
そういった三鷹は、見間違いかと思うほどに溶けそうな、ふにゃりとした甘い顔をしていた。
が、それも一瞬のこと。
すぐさまいつもの腹立たしい笑みに切り替わり、私の左の首筋を下から上にざわりと撫で上げてきた。
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