秋の夜長の月見酒。酒に酔い、月に酔い、そして深く求め合う (ページ 3)
光士郎は希美を仰向けにして脚を大きく割り開いた。疲れ果てた彼女はもうされるがままだった。ただ、目だけは光士郎をとらえて「もっとほしい」と訴えているように見えた。
実際、希美は欲しがっていた。
何度もイかされてはいたが、もっとも欲しい快感はおあずけのままだからだ。秘部はとっくに限界を迎えてしびれているのに、身体の芯はちっとも満たされていない。一番深いところがさびしいままなのだ。
光士郎は希美に軽くキスをすると、手早く身に着けているものを脱ぎ捨てる。
そして彼女の痴態にずっとがまんさせられていた肉棒を、一息に押し込んだ。
待ち望んでいたものをようやく与えられた悦びと快感に、希美は軽くイった。しかし貪欲な膣内は喰らいついた獲物を逃すまいと締め付け、希美に悦楽を送り続ける。
気を抜けばすぐにでも射精してしまいそうな気持ち良さに、光士郎はグッと奥歯を噛みしめて耐えた。
「光士郎、どうしよう……私、何かヘンなの。いつもよりすごいの……!」
「安心しろ、俺もだ」
頭上から淡い月の光を受ける光士郎はとても幻想的で、同時に妖しい色気をただよわせているように希美は感じた。
腰を浮かされ、肉棒がさらにグッと挿し込まれると、希美の全身が甘くしびれる。
グチュッ、グプッといやらしい水音が静かな縁側にいやに大きく響いた。その音の間隔はしだいに狭くなり、希美の啼き声も切羽詰まったものになっていく。
「うっ、く……苦し……はッ、んうっ」
「根元まで咥え込んでるからな……でもお前、気持ち良さそうだ」
「だって、何かもう……ッ」
光士郎が突き上げるたびに、ぷるぷると揺れる希美の胸。
やわらかそうな二つのそれに触れたくなり、光士郎は姿勢を変えて両手を伸ばした。手のひらに包み込んだ乳房は、彼の手の中で思うままにカタチを変えた。ただ一点、硬く尖った先端を除いては。そこを指の腹で押し込むと、希美は小さな悲鳴をあげて背を反らした。同時に、膣内がキュッと締まる。
光士郎は、仕返しとばかりに強めに突いた。
「アァッ、だめ、おかしくなる……ッ」
敏感になった乳首をグニュグニュと押し潰され、膣内は硬く熱い肉棒にみっちり埋められて奥まで暴かれた希美は、強すぎる快感に顔をゆがめた。
ズプズプと出し入れされる肉棒に、頭のてっぺんまで貫かれているような錯覚を起こす。身体の芯まで光士郎に味わいつくされているようだ。
指や舌では決して届かない深いところを何度も突かれ、そのたびにしびれ、もはや希美は感じるままに啼き声をあげることしかできなくなっていた。その声が光士郎をあおるとも知らずに。
不意に、希美の胸がきつめにつかまれたかと思うと、突き上げられる速度があがった。最奥を震わせるような動きに、希美は悲鳴のような嬌声をあげる。
「アアッ、く……いやッ、あぅ、はんッ……ん、あ、アアァッ……!」
強烈な快感が全身を駆け抜け、希美の頭の中を真っ白に染め上げる。
みっちりハメられた肉棒から熱いほとばしりを感じ、ぶるっと下腹部が震えた。
「あ……はぅ……」
イッたばかりのぼうっとした希美の顔を、光士郎はうっとりと見ていた。よがっている姿も好きだけれど、この時の顔も好きなのだ。とても色気があり、もう一度と思ってしまう。
満たされた肉棒を引き抜くと、何を思ったか光士郎は希美の秘部を指で開いてみた。
愛液と精液が混じったものが、とろりとあふれ出てくる。
希美はその行為に抗議する体力もない。
「まずいな……こんなにクるとは思わなかった……」
「光士郎……?」
「希美、もう一度ここで俺に付き合うのと、口で付き合うの、どっちにする?」
ここ、と言った光士郎の指がまだヒクつく膣内を浅くなぞる。
ウソでしょ、と希美は目を見開くが、光士郎を見て本気だとわかった。
とりあえず、希美の下半身はもうほとんど感覚がない。だから、口でと、立ち上がりかけている光士郎の肉棒を、這うような姿勢で口に含んだ。
……のだが、結局、彼女はもう一度貫かれることになった。
月光の下、深く交わる希美は二度目のほとばしりを受けた直後、気を失ったのだった。
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