優しい彼氏に頑張っちゃうけど、激しい愛撫にトロトロにされちゃう

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優しい彼氏に頑張っちゃうけど、激しい愛撫にトロトロにされちゃう (ページ 1)

「それで、昇とはどうなってるの?」

友達に恋人との状況を聞かれた鈴の脳内は慌てて、思わずスマホを落としそうになってしまった。

しっかり掴んだスマホに、鈴は返事をした。

「いい感じ……だと思う」

鈴の彼氏は友達の弟なので、恋愛事情を身内に話してしまうのは、いいことなのだろうかと考え込んでしまう。

鈴は一人っ子だから、そういうところはよくわからないけれど。

今日は昇が鈴の自宅にお泊りに来るのだが、その前に友達から電話が来て話しているうちに昇の話になった。

「何か濁してない?悩みがあるんだったら聞くよ?」

ああ、やっぱりあの言い方ではおかしく思われてしまったか。

「吐き出した方が楽になるでしょ。思ってること言っちゃいな」

そこまで言われて、鈴は口を開いた。

「優しいのは嬉しいんだけど、優しすぎるって感じがするんだよね……」

「暴力振るうよりは断然いいでしょ」

「その……、エッチ、してるときとかも、すっごく優しいの。だから、これでいいのかなって感じるときがあって……」

自分から行為中のことを話したことがこれまでなかったため、鈴は恥ずかしさでいっぱいになってしまう。

昇は鈴を優しく抱いてくれる。

労わられて、愛されていると実感するけれど、付き合っている時間が長くなってきたせいか、不安になってきたのだ。

マンネリとはこういうことだろうか。

好きなのにこんな不安を感じるなんて、おかしいのだろうか。

そんな悩みを打ち明けていると、背後から声が聞こえてきた。

「そんなこと、思ってたんですか?」

「え?」

振り返ると、そこには彼氏である昇の姿があった。

「ああああ、ごめん。またかけるね」

慌てて友達との電話を切って、鈴は昇を見つめた。

「き、来てたんだ。声かけてくれたらよかったのに」

合鍵は渡しているからいつでも入れるのだ。

「話し声が聞こえてきたので。電話の相手は姉さんですか?」

昇は鈴の一つ下である。

一歳の差しかないのだから敬語はやめてほしいと鈴はときどき言っているけれど、真面目な性格の昇の口調が変わる様子は、今のところなかった。

「あ、はい」

電話の内容を聞かれたせいか、鈴も敬語で返してしまう。

鞄を床に置いた昇は、ソファに座っている鈴の目の前までやってきた。

膝を折った昇と、目線が同じになる。

どうしよう。

何か言った方がいいのかな。

どこから聞かれていたのか聞いた方がいいのかな。

考えがまとまらず悩んでいると、昇の顔が近づいてきて――

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