恥ずかしいのに気持ち良い…先輩にイカされちゃったはじめてエッチ (ページ1)

 今日は日曜日。
 私、レイナはカイジ先輩の家で映画を見ていた。
 いや、正しくは見ているのは私だけ。
 隣に座っているカイジ先輩はちらちらと私に視線を送る。

「はぁ……もう、うっとうしいんですけど、カイジ先輩、そんなに見ないでくれます?」

「うわぁ、そうはっきり言われると傷つくんだけれど」

「だって本当のことですもん。で、なんですか?」

「レイナさぁ……エッチしない?」

 先輩が「てへっ!」と笑ったのと同時にその顔めがけてクッションを投げた。

「ぶふっ! ちょっ! 暴力反対!」

「こんな昼間から何言っているんですか! あと、付き合ってもいない男女はそういうことはしません!」

「だーかーら! 付き合おうって言ってるじゃん! てか、付き合ってよ! 俺まじでレイナのこと好きなんだって!」

「へぇ、で、カイジ先輩は私のどこが好きなんですか?」

「ツンデレなところと、ぺったんこのお……」

 
 その続きは言われずともわかっていたので再度クッションを顔面めがけて投げつける……が、寸前のところでキャッチされてしまった。

「そう何度も同じ攻撃を食らうか!」

 先輩はがしっと私の肩を掴む。
 押し倒そうとした、のだろうけれど。

「そういうセクハラするなら帰りますからね」

 私はしれっとしごく冷静な視線で先輩を睨みつける。

 まったく、「レイナの好きな映画、この間レンタルしたから上映会しようぜ?」なんて言葉に乗せられるんじゃなかった。他の友達も来るって言うから参加したのに、私と先輩の二人きりとか絶対仕組まれていたし。

(……まぁ、先輩のことは嫌いじゃないけど……てか、普通よりは好き……だけれどさぁ……)

 私とカイジ先輩は同じ映画サークルに所属していて……何がきっかけかわからないけれど、カイジ先輩は入学当初から私にひたすら交際を申し込んできた。

 最初はその軽すぎる告白にドン引きして相手にもしていなかった。でも、話していくうちにチャラい見た目とは反して勤勉だったり、真面目で器用で周りを良く見ていて……と意外な一面ばかりが見えてきた。

 つまり、彼氏にするには申し分ないスペックの持ち主……なんだけれど

「ごめんって。怒ってるところもかわいくてさぁ、つい……」

 なんて口先で謝りながらも、私のふとももに頭をごろんと乗せちゃうあたり、なんかこう、軽いのだ。
 私としては彼氏にするにはもっと硬派なタイプの方が安心するというか……。

(はぁ……てか、この人、絶対反省してないな)

「……レイナの太ももすべすべで気持ちいい」

 すりすりと頬ずりしてくる様子はまるで猫。
 イケメンを飼い慣らしているみたいで、悪い気分ではない。

「……はぁ。もうわかりましたよ……。クライマックスまでは大人しくしてくださいね?」

「するする!」

 元気の良い返事。
 嫌な予感はしていたけれど、子供のような無邪気な笑顔を信じることにする。

 ……でも、その数十分後。
 

(……うわぁ……この映画、思ったよりも……)

 画面で再生される、濃厚なキスシーンと絡み……。確かにR15の映画だけれど、ここまでとは思わなくて、思わず身を固くした。

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