「この泣き顔、たまんないっ…」甘々なドS彼氏に貪られる雨の夜 (ページ 4)

肩で息をしているわたしとは逆に、少し息が上がっているかなという程度の彼は、わたしの頬に軽く口付けを落とす。

どういうところ…?と疑問に思えば、響の唇は耳元へ寄せられた。

「…キスだけでこんなになってる、感じやすいところ」

ぽそぽそと耳元で囁かれて、それだけのことにも声をあげそうになってしまう。

「もう濡れてるんでしょ」

「っ…」

意地悪そうに問いかけられ、彼の右手で軽くそこを撫で上げられる。

そこは下着の上からでも充分分かるくらいにしっとりと湿っていた。

指でゆるゆると擦られながら、頬、瞼、鼻…顔中に口付けが落とされる。

くすぐったいような、むず痒いような感触に身をよじって瞼を伏せた。

「響…」

淡い刺激が焦れったくて、もっともっと…と足を擦り合わせてしまう。

「可愛い…」

さらりと髪を撫で、耳にかけられる。

そうして覗いた耳に口付けられて、びくりと肩が跳ね上がった。

その反応に気を良くしたのか、彼は更に耳朶をかぷかぷと甘噛みしてから奥の方へ、ふーっと息を吹き掛け嬲り続けた。

「あっ…」

自分でも思わず声が漏れて慌てて手で口を塞ぐ。

彼の方を見やれば、にやりと、なんとも言えない悪い顔をされ肌が粟立つように感じた。

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