嫉妬した私を慰めるように、優しく身体を引き寄せた恋人との甘い一夜。 (ページ 2)
「やっ・・・大海。あっ・・・・んんっ・・。」
大海は、腰を動かしながら、私の耳元に舌を這わせて、そっと囁いた。
「まだ俺の愛情、信用できない?」
「んんっ・・・あっ・・・だって・・・」
「んっ・・・はぁ・・・響佳の中、凄く温かくて気持ちいよ。」
「あっ・・・大海。」
大海は、浴槽の淵に置いてあったコンドームを取り出すと、自分のペニスに装着して、再び私の中に入ってきた。大海は、私の肩を抱き寄せて、先程より激しく腰を動かし始めた。浴槽のお湯が大きく波打ち、ちゃぷちゃぷと音を立てた。
「あ、いや・・・大海。やっ・・・もうダメ。いっちゃう。あっ・・・」
私はいつの間に、大海の肩に抱きついて、自ら声を上げて、果てた。私の身体を貫いた大海のペニスは、まだドクドクと膣の中で脈打っていた。
「響佳・・・。あっ!」
大海は、一瞬顔を歪めたかと思うと、私の中で果てた。
「はぁ・・・響佳・・・」
「ね・・大海、ベッド行こうよ。もっと大海の愛情感じたい。」
私は、果てたばかりの、大海のペニスを身体の中に受け取めたまま、彼の額にキスした。
大海は、私の身体からペニスを抜くと、先に浴槽から出て、バスローブを着た。
「・・・アイスクリーム、冷凍庫から出しておくよ。」
「んっ・・分かった。」
先に寝室に向かった大海の姿を目で追いながら、私は、浴槽を出て、バスローブを羽織った。
鏡台の前で、濡れた髪を乾かしながら、鏡の中の自分を見た。やっぱり、大海が打ち上げで話していた女性より、自分が素敵だとは思えなかったけど、彼が選んでくれた自分を信じたいと思った。
寝室にいくと、部屋にはイランイランとラベンダーの香りが漂っていた。ホテルのチープな香水の割には、いい香りだ。
「アイスクリーム、食べる?」
大海は冷凍庫から、さっきコンビニで買ってきたチョコレート味のアイスを取り出した。テーブルに置いたバナナにチョコレート味のアイスをスプーンで塗り付け、私の目の前に差し出す。
「舐めて」
私は、大海の顔を見上げて、微笑むと、そのバナナを口に含んで、アイスクリームを綺麗に舐めた。大海、またアイスをバナナに塗ると、今度はそれを私の胸元へと這わせた。
「あっ・・・やっ・・・冷たい。」
胸元に塗りつけられたアイスを、大海は全て舐めると、私をベッドに押し倒した。私が、のしかかってくる大海の身体の重さを、感じながら、目を閉じた瞬間、彼のスマホが鳴った。大海は、私の身体から離れ、スマホを手に話し始めた。
少しムカついた私は、大海が電話しているのも構わずに、残っていたアイスを彼の上半身に塗り付けた。首筋から腹部まで、電話中であることなどお構いなしに、アイスを塗りたくる私を見て、大海は戸惑い、焦りながらも電話で会話を続けた。
アイスを全て塗り終わると、私は大海の身体を、首筋から胸にかけてゆっくりと舐め始めた。
「・・・あっ・・・すいません。ちょっとお待ちください。」
大海は、一旦電話をサイドテーブル置くと、私に声をかけた。
「響佳・・・。あっ・・・んっ・・何、怒った?」
「怒ったよ。だっていいところで、電話に出るんだもん。」
「ごめん、ごめん。でも、仕事の電話だからさ~。終わるまで、ちょっと待ってて。」
「・・・わかった。」
大海が電話を再開すると、私は再び彼の胸元を舐め始めた。
「あっ・・・いえ・・なんでもありません。」
平静を装う大海の乳首を甘噛みすると、彼は苦悶の表情を浮かべながらも、なんとか電話を続けた。大海は電話を切ると、私に向かってキレた。
「響佳!!仕事の電話だってのっ!」
「・・・感じてたくせに。」
「うっ・・・。」
天井のサンルーフから月の光が差して、私たち二人の身体を照らした。
青白い月明りに照らされて私は、大海の腰に跨り、ゆっくりと彼のペニスを自分の中に受け入れた。
大海のヴィオラをひく姿を想像しながら、ゆっくりと腰を動かす。大海は私の身体を見上げながら、私の手を取り、握りしめて、優しく微笑んだ。
「あっ・・・はぁ・・・響佳。俺、もうイキそう。」
私は大海の手を強く握り返して、更に激しく腰を動かした。私が大海の身体に覆いかぶさり、唇を奪った瞬間、ペニスから熱い液体が放たれて、私たちは昇天した。疲れ切ってベッドに倒れ込むと、大海は、私の頭を抱き寄せ、額に軽くキスした。
翌朝、目を覚ますと、隣に大海はいなかった。テーブルの上には、昨夜買ったバナナと一緒に、サンドイッチと、ホテル代が置かれていた。
「仕事の打ち合わせがあるので、先に出ます。」
大海のいない朝に、一抹の寂しさを感じながら、私は1人で、サンドイッチとバナナを食べた。
「でも、またすぐに会えるから大丈夫。」
そう、声に出して呟くと、私はシャワーを浴びて、ホテルを後にした。
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