深夜の来訪者に扉を開けば挨拶ごと彼に唇を奪われて―私だけが知るアイドルの顔

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深夜の来訪者に扉を開けば挨拶ごと彼に唇を奪われて―私だけが知るアイドルの顔 (ページ 1)

「ショウくんって、王子様って感じだよね」

「わかるー。高校卒業したら、アイドルとしてデビューするって噂だもん」

「だから、誰の告白も断っちゃってるのねー」

わかるわかる、なんて、クラスメイト達が頷き合っているのを、遠くから聞いていた。

そんなはず、ないよ。

心の中で首を横に振る。

確かにびっくりするくらい顔は整っているし、とびきりの無邪気な笑顔に誰もが虜になるのもわかる。

だけれども、あの黒い瞳の奥に、優しい笑顔の奥に――隠してるでしょ、彼。

熱く滾った欲望を。

「ショウくん。私と付き合わない?貴方の望むこと、なんでもやってあげるから」

私の告白に、彼は普段見せないような、可愛らしい顔には不釣り合いなほど淫靡な笑みを浮かべて了解してくれた。

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