放課後の音楽室で暴かれる秘密の逢瀬 (ページ 2)
「そうですよね、怒られるはずないか」
『んっ…あぁっ、先生、もっとぉ!』
ノイズ混じりの水谷先生の喘ぎ声が音楽室に響いた。
「…え…?」
明るかった水谷先生の顔が、動きが、固まる。
『水谷の中…気持ち良すぎ…』
何が起こっているのか分からないというような表情が段々と強ばってきた。
「この相手、確か、3年生を教えてる先生ですよね?」
俺は動画を再生しているスマホの画面を水谷先生の目の前に突き付ける。
「水谷先生の恩師だったんですね。でも既婚者なうえに元教え子に手を出すなんて。しかも放課後の教室でヤッちゃうとか…水谷先生、脅されたんですか?可哀想に…俺が校長先生に…」
「やめて、違うの!先生は悪くないの!」
水谷先生が悲痛混じりの大きな声をあげる。
「まぁ、そうですよね。『もっと』っておねだりしてたみたいだし。恩師に取り入れば怒られる事もなく、良い成績で実習終われますもんね」
「ちが…」
『んぁ、んん、先生のがお腹の奥に当たって…』
「よく撮れてるでしょ?教室であんなよがり声出して…誰にも気付かれないとでも思った?」
「畠中君、お願い…」
青ざめた顔でスマホから目を逸らし、耳を塞ごうとする水谷先生の顎を掴んで、
「ねぇ、他の先生には言えない相談があるんですけど…聞いてくれますよね?」
俺が耳元でそう囁くと、水谷先生は震えながら小さく頷いた。
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