他に女がいたとしても私は…雨の日にしか会えない男

冷たい雨が降り頻る中

絵莉は傘をバサッと開くと

車を降りた。

「絵莉、またね」

そう言うと煌太は去っていった。

テールランプが遠退いていくのをただじっと見つめていた。

1年前から関係が始まった。

出会いは偶然…ではなく…

某SNSのコミュニティで知り合った人。

なんとなく暇で始めたSNS。

プロフィール写真に一目惚れして絵莉が誘った。

二人の関係は？と聞かれたら…

答えは簡単

ただのセックスフレンド。

見返りを求められない関係。

単なる都合のいい女。

知り合って1年で

会ったのは数回…

絵莉は自分でもバカだと思っている。

でも煌太を知ってしまった絵莉は煌太無しではダメになってしまった。

絵莉は昔から男を見る目がない。

だけど、sexが上手い男だけは見る目がある。

煌太のsexは愛撫が丁寧でキスが上手い。

ワイルドな見た目もタイプだった。

落ち着いた話し方で優しい相づち。

たまに見せる笑顔はギャップがあった。

今でも忘れない。

初めて会った日の事。