メイドの私は筆おろしを頼まれて、久しぶりのセックスに気持ちよくなってしまいました (ページ 2)

あれから散々考えたけど、なんたって日本中に知れ渡っている大財閥。

私には想像つかないような事情があるのかもしれない。

今さら処女ではないし、あんなイケメンとセックスできてお金がもらえるならいいかと納得し始めてしまった。

それにメイド長にこっそりと「今晩修一様のお部屋に行きなさい」と言われて、大人しく従ってしまっている私がいる。

念のため持たされた箱丸ごとのコンドームと、アフターピルがやけに生々しくて眩暈を覚えた。

しかもアフターピルなんて、手に入れるのは大変だと聞いたことがあるのに、財閥ってやっぱりすごいんだと再認識させられる。

「修一様。恵です。旦那様からお仕事を仰せつかって参りました」

コンコンとノックをしてからドア越しに声をかけると、内側から「どうぞ」と返事があった。

重厚なドアを開けば、やたら大きなキングサイズのベッドに修一様はひとりで腰かけていた。

「恵さんか。父が言ってたこと本当だったんだな」

「…はい」

含みを持たせた言い方だけで、私が今日ここに来た理由を修一様も知っているんだと気づかされる。

「もしここで俺が君を拒んだら、きっと困ることになる。父はそういう人だ。こっちに来てくれるか?」

こくんと小さく首を縦に振り、修一様の座るベッドまで歩みを進める。

財閥は世襲制とはいえ、旦那様は新事業を立ち上げたりとかなりやり手だと聞く。

この日本でそんなことができる人だ。

もし与えられた仕事をうまくこなせなければ、メイドの小娘ひとりを消すことも簡単にしてしまうだろう。

ベッドの横にまで歩み寄ると、そのままぐっと腰を抱き寄せられて横たえられてしまった。

そのまま組み敷かれて、頬にその優しい手が触れた。

「俺からキスしていいのかな?」

「…はい」

ちゅっと触れるだけのキスなのに、その唇の柔らかさに眩暈がしてしまいそうだ。

「あの修一様は、こういうことに関してどれくらいの知識をお持ちなんですか?」

「人並みかな。高校も男子校だったけど、やっぱりそういうの自然に耳に入ってくるし」

「そうなんですね。えっと、でしたらお好きに進めてください…私も経験が多いわけではないので」

「多いわけってことは初めてではないんだね?」

「…は、ん」

その返事はキスで飲み込まれてしまった。

しかもさっきまでみたいに唇を合わせるだけじゃくて、深いやつ。

口を開けてくれと、唇を舌でノックされる。

誘うようなその舌に応えると、経験がないなんて嘘みたいだって思う。

「…ん」

キスをしているだけで体が火照り、蜜壺からたらりと愛液が溢れたのがわかった。

「このメイド服はどうやって脱がせればいいのかな?」

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