同じ傷を抱えた彼とのセックスで身も心も昂ってしまう私

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同じ傷を抱えた彼とのセックスで身も心も昂ってしまう私 (ページ 1)

『俺、結婚するんだ』

カレのその一言で、私とカレの3年間が終わった。

突然カレに振られ、やけになった私は行きつけのバーでお酒を飲んでいた。

「二股だったうえに私の方が浮気相手だったなんて!信じられない」

お気に入りのカクテルをおかわりして、私はマスター相手に愚痴る。今はまだカレに対して怒りの方が強いけど、酔いがさめたらきっと泣いてしまう。だから、今夜はうんとたくさん飲むつもりだった。

「明奈ちゃん、失恋したショックはわかるけど、ちょっと飲みすぎじゃないか?」

マスターは心配そうな顔でそう言って、私におかわりをくれる。その優しさが、今夜に限っては辛かった。私はひったくるようにカクテルグラスを受け取って、中身を一気に飲み干す。

「だって、カレったら突然結婚するなんて……あんまりよ」

あまりにもあっさり振られてしまった自分がみじめで、お酒を飲まずにいられない。

おかわりを作ってもらおうとマスターに声をかけようとしたら

「彼女に同じものを作ってあげてください」

突然、私の隣に座った男性がマスターにそう言った。

私はびっくりして男性を見つめる。優しそうな顔立ちの、私より少し年上らしい男性だった。グレーのスーツがよく似合っている。

「すみません、突然。実は僕も今日失恋しちゃって……」

「あなたもですか?」

「はい。ひとりで飲んでたら寂しくなっちゃって。つい、同じ境遇の貴女に声をかけてしまいました。ご迷惑でしたか?」

憂いを帯びた表情でそう言われ、私は首を横に振る。

「私たち、失恋仲間ですね。私、明奈っていいます。こうなったら今日はとことん飲みませんか?」

私がそう言うと、男性は少しうれしそうに笑って

「僕は裕二。明奈ちゃん、僕のやけ酒に付き合ってくれるかい?」

と言った。

「よろこんで!」

こうして私たちは乾杯をして、失恋の傷を舐め合うようにお互いを励まし合った。

裕二さんはとっても優しい人で、どうしてこんな人が彼女に振られるのか不思議で仕方がなかった。話をしながら飲んでいるうちに、彼の横顔がカッコよく見えてきて、私は密かにドキドキしていた。

「……今日は帰りたくないな」

裕二さんの顔を見ながらそう言うと、

「じゃあ、一緒にいようか」

裕二さんはカウンターの下で私の手をぎゅっと握った。私は頷いて、彼と一緒にバーを出ると、そのまま近くのホテルにチェックインした。

部屋に入って鍵をかけるなり、裕二さんは私を抱きしめてキスをしてきた。すぐに舌が入ってきて、私の口腔を思うがままに犯す。

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