酔ってお持ち帰りされそうになってた私を助けてくれた後輩と… (ページ 4)

「あっ……」

 目を細めて快感を味わってる滝澤くんを見ながら、わたしも口を半開きにして、彼のを受け入れていく。

 なにこれ、すっごくいい。硬くて大きなものが、中いっぱいに突き上げながら広がってく感覚がたまらない。

 ぬるぬると根元までずっぽりと収まった瞬間、自然に甘い声が出た。ゆっくりグラインドさせると、さっきの前戯のときのように、一緒に声が出た。

「可奈子さ……気持ちいい……」

 やっばい。滝澤くんの、挿れてるだけでいいところをめっちゃこすってくる。なんなのこれ。相性がいいって、こういうことなの?

 快楽でぼんやりした目でふと下を見ると、滝澤くんの鋭い視線とぶつかった。普段の柔らかな表情とは違う、野生じみた男の顔。さっきまでの初心だった顔からの変化に、胸の奥がきゅんと音をたてる。

 ぐん…と、されるだけでは耐えきれないとばかりに、滝澤くんが下から突き上げてきた。最奥の感じる部分に触れたのか、電撃が走るような感覚にわたしは悲鳴を上げながら、腰を激しく振った。

 両方の胸を揉みしだかれる。上と下と責められて、身体の中を快感が行き来した。

「いいっ……いいっ……ああん……あん……あん」

「可南子さん……中……すごいです!」

 二人の動きはやがてひとつに重なり合っていく。ベッドが激しくきしみ、肌のぶつかり合う音と、嬌声が混じり合った。

 快感はどんどん強くなり、膨れ上がっていく。

「可南子さん……好きです! ずっと前から好きでした!」

「滝澤くん……滝澤くん……いっちゃう! わたし、いっちゃうーーー!」

 中で彼がイった次の瞬間、ぱんと風船が弾けるように、強烈な快感が全身に一気に広がった。甘い痺れが襲ってきて、わたしは滝澤くんにしがみついていた。

 こんな強烈なオーガズムはめったにない。

「可南子さ……ん」

 滝澤くんは掠れた声でわたしの名を呼ぶと、ぐったりしたわたしを抱き留めた。

 わたしたちは、荒い息づかいをしながら顔を見合わせた。そして、再び熱いキスを交わした。

「すいません、可南子さんで童貞切らせてもらって」

 ベッドの中で、申し訳なさそうに滝澤くんは言った。

「いえ、こっちこそ……勢いで盛っちゃって、こんな……ごめん」

 どっちかというと、わたしが童貞食った感じになってしまった。申し訳ないのはこっちだ。

「ベッドの可南子さん、色っぽくて素敵でした。でも……これっきりですよね。大丈夫です、ちゃんと忘れます。朝になったら、今まで通りの先輩後輩で……」

「あー……そのことなんだけど」

 わたしはばつが悪そうに鼻の上を掻きながら切り出した。滝澤くんはきょとんとする。

「結構、わたしたち身体の相性良かったと思うんだよね。……つきあっちゃおっか?」

「えっ?」

「いや?」

 滝澤くんはスゴイ勢いで首を振った。

「嫌じゃないです! ぜひ! めっちゃウェルカムです!」

 滝澤くんは嬉しそうに笑って、わたしに抱きついてきた。わたしはその笑顔がとても嬉しくなって、彼にキスをした。

 多分、わたしたちの相性がいいのは身体だけじゃないと思う。わたしは滝澤くんと一緒の日々を想像して、幸せな気持ちになった。

-FIN-

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