地味でつまらない私が扇情的に変貌して色欲に包まれるスタジオ撮影 (ページ 4)

新しいわたしは、さっきまでのおどおどとカメラを避けていたわたしと違って、まっすぐにカメラを見ることができる。

自分の瞳が、挑発的な色を帯びているのが自分でも分かる。

もっと、もっとわたしを見て。

どんな角度からでも。

絶対に後悔させないから。

「まどか。すごいよ。全然別人みたいだ」

「わたしも、さっきまでと全然違う気持ちになってる」

「カメラを見ながらさ、スカートのジッパーに手をかけて。ゆっくり」

普段のわたしなら、そんなことは死んでもできないだろう。

でもあの魔法のようなメイクのおかげで、今まで感じたことのないような力が湧き上がってくるのを感じる。

わたしは貴博の要求通りに、カメラを挑発するように見つめ続けながら、スカートのジッパーをゆっくりと下ろしていった。

「す、すごい。すげぇいいよ、まどか!続けて!」

下半身がすっかりあらわになってしまうと、ブラウスのボタンに取り掛かった。

ひとつずつ、焦らすように外していく。

その間にも、シャッター音が止まることがない。

最後のボタンを外し終わると、わたしは下着姿のままソファに腰をかけた。

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