「ちゃんと分かってんの?誰としてんのか」弟の幼馴染に組み敷かれて

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「ちゃんと分かってんの?誰としてんのか」弟の幼馴染に組み敷かれて (ページ 1)

どっちにしようか、全身鏡の前で服をあてがって見る。

頭数合わせに呼ばれた合コンだけれど、行くからにはちゃんとした格好をしなくては、と若干重い腰をあげ鏡の前で顔を作った。

とは言うものの迷いすぎて、さっきから着ては脱いで、着ては脱いでの繰り返しで、すっかりキャミソールと下着だけの格好でウロチョロと部屋中を歩いて回っていた。

ガチャっと部屋のドアが突然開いて、目を向けると弟の友達の優弥が突っ立っている。

「びっ…くりしたぁ。何、あの子いなかった?」

こんな格好を見られても何とも思わないのは、優弥が弟の幼稚園からの友達で私にとっても弟同然の長い付き合いだから。

「あ、丁度良かった!ね、これどっちがいいと思う?こっちと、こっち」

優弥の前で、迷っていたワンピースを2枚体にあてがって見せる。

「右」

「えー、そう?そっかぁ。やっぱりこっちか。でもさ、何か暑くない?この格好」

「ぜってぇ右」

不機嫌そうに食い気味に答えた優弥に、『まぁ、いつものことか』と思って背を向け、全身鏡に向かって服をもう一度あてがう。

「どっか行くの。」

「んー?うん、ちょっと」

「男?」

「関係ないでしょー。下で待ってていいよ。冷蔵庫勝手に漁って何か飲んでなよ。」

このワンピースなら、あのバッグが合うかな。

あれ、どこにあったっけ。

ワンピースをベッドに置いて、クローゼットに向かう途中で、急に予想していなかった力で引っ張られた。

おかげで投げられたボールのように飛ばされて、体が派手にベッドに沈んだ。

あまりの衝撃に頭が回らないでいると、素早く両手を掴まれ抑え込まれて、腰のあたりに体重を感じた。

優弥が私をベッドに押し倒して跨った、という事を理解するまでに時間がかかった。

「な、なに…?」

「もー、面倒くせぇ。このままやる。」

今まで聞いたことの無い声のトーンと刺さるような目つきで、さっきまで平気だった露出の多い肌が急に縮こまった。

「待って、ごめん!こんな格好してウロウロした私が悪いっ…て事で、どいて。今なら何も無かったことにしてあげるから。」

「冗談。何も無かったことにされるぐらいならトラウマになって一生忘れられないほうがマシ。」

吐き捨てるように言う優弥に、ようやくかなりヤバイ状況に陥ってると自覚が出てきた。

心臓がバクバクと音を立てて、どんどん速くなる。

「ちょっ…とっ、本気で怒るよ?大体あんた女に苦労してないでしょ。その子達にやらせてもらってよ。離してっ」

「ただセックスしたい訳じゃねーし。」

「意味わかんない。どいてっ蹴るよ!」

「やれば。本気でやらないなら、お前がやられるだけだから。」

「お前って言うな!…なんなのっサカってんの?嫌がらせ?頭おかしいよっ離せっ」

蹴り上げようとした瞬間に、太ももに体重をかけられ、びくとも動けなくなった。

渾身の力を込めて、手首を動かそうとしたけれど、動くのは拘束してないところだけで、息だけが上がる。

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