夜道をつけてきたストーカーが、実はお隣さんで…無理矢理えっちで感じちゃう
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夜道をつけてきたストーカーが、実はお隣さんで…無理矢理えっちで感じちゃう (ページ 1)
さっきからずっと誰かに後をつけられているような気がする。いつもより帰りが遅くなって、街灯もあまりないような夜の道を一人で歩いてしまったのが間違いだったのかな。
最初は気のせいかとも思ったけど、確かに私以外の人間の足音が聞こえる。それも私の歩く速さと同じスピードの。私が小走りになったら、もう一つの足音も小走りになる。
迂闊に後ろを振り向くこともできない。そんな時間が続いて、やっと自宅の近くまでやってきた。アパートの明かりが見える。
私は少しホッとして、無我夢中で自宅まで駆け出した。急いで家の鍵を開け、部屋の中に転がり込む。玄関の鍵を閉めた私は、へなへなとその場にへたりこんだ。と、その時だった。
ドンドンドン
玄関の戸を叩く音が聞こえる。しまった、慌てて家に転がり込むなんて、自分の部屋をストーカーにバラしたも同然だ。
「どうしよう…そうだ」
私はスマホを取り出すと、お隣さんに連絡を入れた。隣に住んでいるのは、悟さんというサラリーマンの人で、部屋の前で会うと毎回つい話し込んでしまう。上京してきて身寄りもない私にとって、数少ない話し相手だ。そんな悟さんはいつも私にこう言ってくれていた。
「何かあったら僕のこと頼ってくれていいからね」
その言葉を今思い出した。だから、彼に助けを求めてみようと思った。震える手で打った文章にはすぐ既読がついて、そのまま電話がかかってきた。
「もしもし」
「大丈夫?まだストーカーは家の前にいるの?」
「えっと…いや、もういないみたいです」
悟さんに聞かれて気づいたけど、さっきまでドンドンと鳴っていた家の扉は、無音になっていた。
「そっち、行ってもいいですか?」
私は思わずそんなことを口走っていた。
「うん、いいよ」
悟さんは優しくそう言ってくれる。私はそのまま彼の部屋の前まで行くとインターフォンを押した。するとすぐ彼が出てくる。
「大丈夫?何もされてない?」
「大丈夫です…」
「そっか、とりあえず無事でよかった」
悟さんは私の肩を掴んでそう言った。
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