昔から片想いしていた7歳年上の執事に告白!!捨て身の覚悟でに迫ると…いつも冷静な執事のオスの本能に火をつけてしまって…!! (ページ 3)

ん?と、カズの方を見上げてみると、歯を噛み締めて何かと闘っているような苦しげな表情をしている。

いつも冷静なカズが、私のせいでこんな表情をしてる。

そう思うと、ドキドキして息があがってくる。

緊張と興奮からカズを見つめる瞳に自然に涙が溜まってくる。

なんだか肌も汗ばんできちゃった気がする。

だけど、今日ここでちゃんと言わなきゃ!

絶対にカズの彼女になりたいんだから!

私は意を決して、カズの手をさらにギュッと強く握って私の胸に押し付けながら迫った。

「私、カズの為にお料理も頑張るし、掃除や育児だって完璧にやるわ?…それに…、え、え、えっちの方だって…い、いっぱいいやらしい事してあげる…っ…!!」

そういいおえた瞬間…ずっと石像のように固まって私の胸に置いてあるカズの手が…ムギュッ!!っと私の胸を鷲掴みにした…!

「はぁん…っ!!!」

突然の甘い刺激に、思わず甘美な声が口から飛びでてしまった。

自分の声とは思えないような媚びたような声に恥ずかしくなってギュッと目を閉じた。

は、恥ずかしい!!!

思わず潤んだ瞳でカズの方を見上げると…

何かがぷつりと切れたような…今まで見た事ないような…「オス」の顔で私を見下ろしている。

ただただ黒い瞳でじっと私を見下ろして、まるで猛禽類が獲物を見定めて狩る瞬間だ。

私の身体がドクリと音をたてた。「ぁ…」と小さな声だけが口から出た。

今から私は…目の前のオスに狩られるのだ…と本能的に察した。

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