旦那の友人に抱かれ、感じてしまう私。背徳感が二人の理性を奪い取った過ちの夜 (ページ 3)

 そのまま二人は海翔の部屋に移動した。海が見えるセミダブルの部屋は、美咲の目には卑猥に映った。窓に二人の姿がぼんやりと映っている。

 直立不動の美咲は信じられないほどに緊張していた。相手が昔からの友人だから余計にいやらしくて、男と女の香りがひどくするからだ。

「座れば?」

「うん」

 ソファーに座ると二人の会話は極端に減った。二人というよりは、美咲が喋れなくなっていた。そんな美咲に海翔がワインを注ぎ、二人は二度目の乾杯をした。

 そんな沈黙を破るように、美咲は突拍子もなく海翔に聞いた。

「ねぇ、するの…?私たち」

「ははっ、突然だな」

「だって…、この感じ…」

「嫌か?」

 息が出来なかった。美咲は首を横に振った。

 すると、海翔が美咲を抱き締め、唇を重ねた。海翔の緊張と興奮も唇から伝わる、長いキスだった。

 旦那がよく知る友人。二人の旧友。大学時代に自分を好きだった人。そんな不適切な事実が海翔の優しいキスで曖昧になる。

「私、あんまり濡れないかも…」

 海翔の胸に顔を埋めたまま、美咲が恥ずかしそうに告白する。

「俺も年取ったから、ゆっくりいちゃいちゃするだけでいいんだ」

「私たち、まだぎりぎり三十代だよ。会話がちょっと悲し過ぎない?」

 思わず顔を見合わせて笑いあう二人。その瞬間、なぜか海翔のスイッチが入った。

「じゃあ脱いで」

 ネクタイを外し、シャツのボタンに手をかける海翔が、美咲に言った。

「脱がせて」

 海翔はベッドに美咲を押し倒した。

「いい香りがする」

 そう言って、海翔が美咲に再びキスをする。静かなキスが少しずつ舌を絡め合う大人のキスに変わる。二人の息が少しずつ荒くなり、美咲は少し汗ばみ始めていた。

 キスを続けながら、海翔がワンピースを脱がせ乳房を鷲掴みにする。

「あぁっ…」

 喘ぎ声を漏らしながら、美咲は自分でワンピースを脱ぎ、下着姿になり海翔の前に体をさらけ出した。

「めっちゃ色白じゃん。あいつ、この体を独り占めしていたんだな」

 海翔の嫉妬が、美咲の背徳感を煽る。

「そんなこと言わないで」

 乳首を硬くしながら反論するのは滑稽だが、どこかに眠っていた美咲の欲望が爆発寸前だった。

「ずっと憧れてたんだからな。本当だから」

 舌と唇をこれでもかというほど使いながら美咲の上半身を舐めつくす海翔の執拗さに、美咲の体は勝手に昂ぶり数年ぶりのペニスを受け入れる準備はすでに出来ていた。

 ぎらつく海翔が美咲の太ももを左右に押し開く。

「やだ、恥ずかしい…」

「濡れないとか言ってたよな」

 パンティーの下で割れ目が呼吸しているようだった。恥ずかしさと興奮で、その部分だけが熱く芽吹いているようだ。

 海翔が顔を近づけると、太ももの付け根に舌を這わせた。旦那の友人がクンニをしようとしている。それだけでも非現実的で美咲の体を敏感にさせる。

「あぁ、あんっ…」

「なんか湿ってるよ」

 海翔がパンティーをずらし、襲い掛かって来た。

「あーっ、あーん」

 海翔の舌はざらついているのか、感じたことのない刺激に美咲はもうどうしようもなかった。

「待って、あぁ、待って…、凄い…」

 あまりの気持ちよさに、思わず太ももで海翔の頭を締め上げそうになるが、海翔は美咲の快感スポットをすぐに捕らえた。

「いい、いいわっ、海翔、だめ、だめ」

 ツンツンした舌先で膨張したクリトリスを突かれると、美咲はもうイってしまいそうだった。

「これがいいの?あいつもこうやって舐めてるの?」

 海翔の言葉は二人を激しく興奮させた。いつのまにか海翔も全て脱ぎ、かちんこちんのペニスからツンとする汁をこぼしていた。

「私もする…」

「いいよ、俺がしたいんだから」

 海翔も冷静さを失っているのだろう。今、美咲にしゃぶりつかれたら一瞬で発射するに違いない。それほどにいきり立っていた。

「あぁ、もう…、へんになっちゃう…、あぁ、いい…」

 じっとしていられない美咲は腰を上下に振り始めた。ぐちゅぐちゅと響く淫らな音が、この綺麗にメーキングされた部屋と不釣り合いで生々しい。

「もう、早く…、挿れて…」

 思わず美咲がそう言うと、海翔のペニスがぴくっと痙攣したようだった。

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