せっかくの旅館泊まりなのに手を出してくれない、年上彼氏を精一杯『お誘い』する話 (ページ 3)
「ふ…あっ──アオイさん、もうダメ…ですっ…」
「ん? 何が?」
もうかれこれ一時間は経った気がする。
「ミドリに痛い思いをさせるわけにはいかないから」と、私の体を余すところなくキスしながら、アオイさんは自分のモノをますます強ばらせながらもずっと私の秘部を愛撫し続けていた。
アオイさんの大きく長い指に、私の愛液がぐっしょりと絡みついている。豆電球の光がわずかに彼の手元を照らしたときに、チラチラと光るさまが、なんとも官能的でいやらしく見えた。
「アオイさん…私、もう何度もイッてしまって…限界、で」
早く、はやく。
十分すぎるほど焦らされているせいか、私の羞恥心はとうに彼の手によって溶かされていた。
「アオイさんのが、ほしい…指じゃなくて、早く…ください」
「…本当に、ミドリは…」
ギラリとアオイさんの目つきが変わる。
「どれほど僕の欲を煽ったら気が済むの?」
普段の優しい声音からは想像もつかないほど、喉から絞り出したような低音にドキリとする。
指を引き抜かれたかと思えば、火傷しそうなくらい熱く固い彼のモノが勢いよく私の体を穿いた。待ちわびた快感は思ったよりもずっと強くて、目の前がチカチカと点滅する。
「…あれ、もうイッちゃった?」
すました顔で、そう尋ねてきた。アオイさんだってかなり長い間焦らされて苦しいはずなのに…と思いつつも、私は馬鹿正直にコクコクと頷くことしかできない。
「今までミドリのこと、この年頃にしてはピュアで珍しい子だなあって思ってたけど…」
頭を撫でられ、頬を指で擦られ、そして臍の下をなぞられる。アオイさんの口が、そっと開く。
「──こんなにえっちな子だとはね」
「──ッ!!」
声にならない叫びとはこのことか、と妙な冷静さが働いた。
アオイさんの手の動きに気を取られているうちに、ズリズリと蜜口の浅瀬まで引き抜かれていたモノが、一気に最奥まで届いた。まだアオイさんを受け入れてから、彼は1ストロークしかしていないのに、もう既に2回達してしまっている。
じっとりと背中が汗ばむ。強すぎる快感はむしろ苦痛で、私は無意識のうちに布団から出ようとしていた。
「こら、逃げないの」
そんな短い逃亡も虚しく、目ざとくアオイさんにバレてしまい、甘い声色で窘(たしな)められる。
「ちゃんと最後まで付き合ってね、ミドリ」
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