仲の良い会社の後輩に、満員電車の中で痴漢されて気持ち良くなっちゃう先輩OL (ページ 2)

電車が一つ目の停車駅に停まり、扉の開く音がする。

反対側の乗車扉が開いて、人がさらに乗車した。

人の波に押されて、愛奈はさらに扉へと押し付けられた。

すると、愛奈の顔の左側に、男の人が手をついた。

「(――え!? なに? え?)」

愛奈が混乱で目を白黒させる。

背後の男の人が、愛奈の右腕の下に腕を通して、愛奈を抱き締めたのだ。

ぴったりとくっついた背中。体重をかけられて、思わず右手を乗車扉につく。

顔が扉にくっつきそうになるほど押されて、身動きが取れない。

「(ひっ…)」

愛奈は声にならない悲鳴を上げた。男の人の右手が、愛奈の腹を撫でたからだ。

すりすり、と指先が下腹部を撫でる。

シンプルなネイビーのスカート。腰回りはタイトで、撫でられる感覚が皮膚に伝わってくる。

「(や、やだ…これ、ほんとに痴漢…?)」

すりすりと円を描くように下腹部を撫でていた指先が、ゆっくりと上下に動き始めた。

それでいてときどき、爪を立てるようにカリッと刺激してくる。

そして再び上下に動く、ということを繰り返す。

「(やだ…あっ…)」

上下に動く指先が、それまでより長く下のほうへと動いた。

そのまま下の、ダメなところへ触れられるんじゃないかと、愛奈が身体をビクッと震わせる。

愛奈が身構えたのを感じたのか、指先が少し止まった。

けれどそれも少しの間だけで、むしろ今度は恥ずかしい割れ目のすぐ近くまで指が伸ばされる。

カリ、と爪を立てるように、指先が割れ目の近くを刺激した。

「っ…」

声を出さないよう、愛奈は乗車扉についていた右手で口元を押さえた。

「(ま、待って…我慢しないで、痴漢ですって、言ったほうが…)」

とっさに口を押さえた愛奈だったが、むしろ誰かに助けを求めた方がいいのではないかと思案した。

恥ずかしい、怖い、といろいろな感情で頭がぐちゃぐちゃになる。

「(そう、だよ…せめて、やめてって言わなきゃ…)」

愛奈はそう思って、意を決し、上半身をひねるように後ろへと視線を向けた。

「え…?」

愛奈は思わず、小さく驚きの声を出した。

そこにいたのは、同じ部署で働く後輩の飯田だったからだ。

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