憧れていたクールな王子様キャラの彼は、嫉妬深くてセックスで私を縛る男だった (ページ 4)
朝、葵が目覚めて携帯を見ると、慶一郎からメッセージが連続で届いていた。葵は「あとでね」とスタンプだけ送り準備を始める。
まさか兄の友人とこんな展開になるなんて想像もしていない。どうかしていると自分でも思うけれど、嫌な気分は全くしない。
慶一郎は冗談ではなさそうだから、きっとこの後、葵は慶一郎に抱かれることになる。
味わったことのない興奮だった。
数時間前、軽くキスを交わしたコンビニに慶一郎が車で迎えに来た。
「おはよう」
どんな顔をすればいいのか戸惑いが隠せない葵とは対照的に、慶一郎はまるで映画でも行くように本当にホテルへ車を走らせた。
ホテルに到着すると、葵はとんでもない緊張感に襲われた。兄の友人と関係を持って後から面倒なことにならないかと、変に冷静になってしまったのだ。
そんな葵の気持ちを落ち着かせるように、慶一郎が強く葵を抱き締める。
「任せて、俺に」
慶一郎の胸の中で頷くと、そのまま二人は唇を重ねた。柔らかい唇がねっとりこすれ、舌が絡み合う。ずっとキスだけでもいいと葵が思うほど、慶一郎の唇は葵を刺激した。
「キス、好き?」
「うん」
葵が恥ずかしそうに言うと、慶一郎の手がTシャツの上に置かれ愛撫が始まった。手の中にすっぽりと収まる乳房が、ふわふわと上下に揉みしごかれる。
「慶一郎くん…」
葵は慶一郎の目を見た。慶一郎は王子様ではなく、ぎらつく男の目をしていた。
唇を奪われたままTシャツをたくし上げ、薄紫のブラジャーを押し上げる。葵はそれだけで霞んだ表情になり、吐息を漏らす。
体の奥が熱くなり、葵の細胞が覚醒し始めた。
「あぁっ」
慶一郎の唇が下へ下へと移動して、首筋から鎖骨へキスを浴びせる。何度も舌が這いまわると、疼く葵はじっとできない。
「可愛い乳首」
そのままゆっくりベッドへ葵を倒すと慶一郎がぱくっと乳首を口に含んだ。
「ううっ…」
慶一郎がこれでもかというほどに、ねっとり尖った乳首を舐めまわす。
「待って…、あぁ」
慶一郎は徹底的に焦らし始めた。唇と舌が葵の性感帯を探しているようだ。
指先で脇腹をすっと撫でながら、乳房を揉んだり乳首をツンツンしたり、時々キスをしたり抱き締めたり、葵はどうにかなりそうだった。
「そんな…、あぁんっ…」
「もっと気持ちよくなって」
そう言いながら葵に覆いかぶさり、がっちりと腕で葵を固定する。まるで整備をされているようなくすぐったい感覚に、葵は陶酔していた。
いつのまにか、履いていたスカートを自分から脱ぎ捨て、早く慶一郎に大切な部分を触ってほしいとアピールしていたのだ。
でも、慶一郎はなかなか進んではくれない。
太ももを優しく撫でながら、まだ唇と舌で葵の上半身を舐め回していた。
「あっ、だめ…」
すでにアソコが溶けそうに湿っているのがわかるほど、葵は感じていた。慶一郎の指先は電気が走っているような、そんな刺激が体を駆け巡る。
慶一郎もいつのまにか洋服を脱ぎ捨て、ボクサーパンツだけの姿になっていた。
密着すればするほど、すべすべの肌が心地よい。硬くなった股間から我慢汁が出ているようで、慶一郎の下着も湿っていた。
葵の秘部がドクンドクンと脈打ち始めている。泣きそうなほど感情が昂っていた。
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