上司兼恋人の彼と二人きりで残業。疲れた彼を癒す為に、立ちバックでオフィスえっち

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上司兼恋人の彼と二人きりで残業。疲れた彼を癒す為に、立ちバックでオフィスえっち (ページ 1)

「…疲れた…」

 どんよりと曇りきった表情でそう零したのは、私の上司の雅士さんだ。

 警備員が最終の見回りに来てから二時間ぐらい経っただろうか。フロアの殆どが消灯されている中、私と雅士さんのデスクがあるこの一角だけが稼働し続けている。

 こんなに長時間の残業になるとは、私も予想外だった。

 他のメンバーはとっくに帰宅している。私も疲れていないわけではないけれど、基本的には上司の指示に従って処理をしていくだけなので負担は少ない。大変なのは、頭をフル回転させながら地道なタスクを一つ一つ潰していき、私の仕事と明日他のメンバーに任せられる仕事と自分の仕事を振り分け、またそれを潰していき…という作業を繰り返している雅士さんだ。

「何か飲みますか? コンビニで買ってきますよ」

 丁度手が空いた。雅士さんの体が心配だ。せめて水分と軽食でも買ってこようかと席を立とうとした。

「なあ…今なら誰もいないから、いいかな」

 他人が聞いたら意図がわからないであろう問いかけ。私だけがその意味を知っている。

 オフィスの人間は私たち以外いない。この時間なら警備員が戻ってくる可能性も無い。

 名字で呼んでいたのを名前に改める。敬語も取り払い、答えた。

「いいと思うよ、雅士さん」

「ああ〜…もう嫌だよ、麻里亜〜」

 上司から恋人モードに切り替わった雅士さんが甘えるように両手を広げた。

 その腕の中に飛び込み、抱きしめついでに頭を撫でる。

「よしよし、頑張ったね」

「もうさあ〜…何で俺が尻拭いしなきゃいけないんだよ〜…」

 雅士さんは上司であり私の恋人でもある。仕事がしづらくなるといけないので他のメンバーには秘密だ。

「でもだいぶ進んだんじゃない? あとどれぐらい?」

「わかんねえ…あと一時間ぐらいで終わらせたいけど…」

「じゃああと一時間、手伝うから頑張ろ? 帰ったら美味しいもの食べて早く寝ようよ。明日は皆でやれば定時に終わるよ」

「わかってる…わかってるけど、その残り一時間が頑張れないんだよ〜…」

 私の胸元に顔を埋めながらもごもごと愚痴を言っている。普段の精悍な雰囲気はどこへやら、すっかり甘えモードになっている恋人が愛おしくてたまらない。

「じゃあ…こうしたら、元気出る?」

 雅士さんの手をとって、私の胸に誘導する。ふにふにと揉ませてみれば、彼が顔を上げた。その目は明らかに先程までより輝いている。

「……マジ? いいの?」

「雅士さんが疲れてなければ」

「たった今めちゃくちゃ元気になったわ」

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