同窓会が終わって家に帰ると、同級生と一緒にいたのを見た夫が嫉妬に駆られて玄関で襲われる

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同窓会が終わって家に帰ると、同級生と一緒にいたのを見た夫が嫉妬に駆られて玄関で襲われる (ページ 1)

「つっかれた〜。お迎えありがとうね」
「お疲れ様、楽しかった?」
「うん!皆全然変わってなかったなぁ」

私は普段履かないヒールで疲れた足を擦り、シートベルトを付けている途中の夫の頬にキスをした。
今日は十年前に卒業した高校の同窓会があった。
独占欲の強い夫の夏彦は最初は私が行くのに難色を示したが、最終的に笑顔で送りだしてくれたし帰りも迎えに来てくれた。
同窓会では恩師や旧友に会えたし、夫の優しさも嬉しい。

「同級生同士で結婚してる人もいたけど、私は夏彦と結婚できて良かったな」
「こんなおじさんなのに?」
「意地悪言わないで!私にとっては世界一素敵な旦那さんなんだから…」

夏彦は会社の元上司で私より8つ年上。
私は年の差なんて全く気にならないけど、夏彦は少し気にしているらしい。

「私だってそのうちしわくちゃになるんだからねー」
「しわくちゃになっても春子は僕のお姫様だよ」

*****

「自宅だー、疲れてる時の自分の家って安心感凄いよね…ってどうしたの夏彦」
「ちょっとね」

自宅マンションに到着して靴を脱いで玄関に上がると後ろから夏彦が抱きついてきた。
抱きしめる手はやけに力が込められててちょっと苦しい。

「何、どうしたの。お腹痛いの?」
「…春子、今日久々にドレスだし。綺麗だなって」
「何それ」

私の肩に埋められた夏彦の顔の髭が、首筋にあたってちくちくする。
くすぐったくて笑いながら夏彦の頭を撫でると、もぞもぞと夏彦が動く。

「…春子愛してるよ」
「私だって愛してるけど、きゃっ!?」

私の身体が一瞬だけ宙に浮いたと思ったら夏彦によって床に四つん這いに倒された。
起き上がろうにも夏彦の身体が覆いかぶさってて抜け出せない。

「…会場の入り口で男と話してただろ」
「入り口?」

夏彦の言葉に怒気が交じる。

「あー…あの人ね。忘れ物届けてくれたの。あんまり話したこと無いし…名前なんだったかな」
「…絶対春子に気があった」

首筋に夏彦が噛み付いた、鈍い痛みが背筋に走る。

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