幼馴染でアイドルの彼が主演のドラマ、相手役に嫉妬してしまった私は… (ページ 2)

優人からキスされたのをきっかけにリビングのソファで、そのままいい雰囲気になったところまではよかったのだけど――つい「今日は私が頑張る」なんて口走ってしまったのだ。
そう言ったとき、さっき私からキスをしたときよりも優人は驚いた顔をしていたものの、すぐに楽しそうに目を細めた。

「じゃあ、お願いしようかな」なんて優人が言うものだから、後に引けなくなった。

「ん、ぁ…っ、や、ぁ…っふ、んんっ」
「ふふ、絶景かな。いつもとちがうのもいい眺めだね」
「も、余計なこと言わなくていいから、ぁ…! あっ、あ、ん、はぁ、あっ…」
「ほら、腰支えててあげるから。このままゆるゆるしてるのも俺は別にいいけど、花は物足りないんじゃない?」

なんでこんなに余裕そうなんだろう。
優人の肩に置いた手にぐっと力を込めながら、腰を動かす。

私なんてもういっぱいいっぱいで必死だし、恥ずかしくてたまらないのに。
今日は私が頑張るなんて言ったものの、これじゃとてもじゃないけれど優人のことを気持ちよくしてあげられない。

「や、ぁ…っ、あ、ひぅ、んっ」
「…花。頑張るって言ってくれたのはうれしいけど、あんまりつらそうだと俺も心配なんだけどな?」
「あ…ゃ、あんっ、だって…」

優人の周りには私なんて比べ物にならないほどきれいな人がたくさんいる。その一人一人にいちいち嫉妬してたらきりがないとわかっている。
けれど、どうしても不安になってしまうのだ。
平凡な私は、彼の心を繋ぎ止めておけるだけの何かを持っていない。

「あ、あっ…お願い、優人」
「…ん?」
「よそ見しないで…ぁ、あっ、ん…今だけでいいから、私だけだって言って…」
「…花はさ、なんで嫉妬してるのが自分だけだって思うかな」

「え?」と私が聞き返す前に、優人は私の腰を支える手にぐっと力を込めた。
そしていきなり下からどちゅん、と激しく突き上げられる。優人の熱がごりごりと中をえぐって、あまりの快感に私は喉を反らした。

「やああっ! ああっ、あんっ、ゃ…! まって、ゃ…あっ、あぁんっ! はや、はやいよぉ…」
「俺だって、花がよそ見しないかいつだって気が気じゃないのに…っ」
「は、ぁ…っ、んんっ、やぁっ! や、激しい、ああっ! だめ、んっ、あん…!」
「っ、く…はぁ…」

何度も何度も弱いところを熱くかたいそれで擦り上げられて、あっけなくイッてしまう。
優人にぎゅっとしがみついて荒く呼吸を繰り返す。

嫉妬してるのはお互いさまだったなんて。

腰に触れていた手にまた力がこもるのがわかり、私はびくりと身体を震わせてしまう。思わず優人の顔を見遣ると、彼は熱っぽい目でこちらを見つめていた。

あれほど不安に思ってかたくなになっていた心がほどけていくのを感じる。
いつの間にか、流しっぱなしにしていたドラマは終わっていた。

-FIN-

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