同窓会では甘い再会が待っていた。久しぶりのセックスで私の体が元カレを思いだす。

キャラクター設定

登場人物をお好きな名前に変更できます。

milkyに掲載の小説は当サイトが契約した作家によるオリジナル作品であり、著作権は当サイトにて保持しています。無断転載、二次利用は固く禁じます。不正な利用が確認された場合、法的措置を取らせていただきます。

同窓会では甘い再会が待っていた。久しぶりのセックスで私の体が元カレを思いだす。 (ページ 1)

二回目の成人式というキャッチフレーズで開かれた同窓会。今までに何度かプチ同窓会はあったのだが、こういった類の集まりが苦手な渚は参加したことがなかった。

 だから、今回の参加で地元の同級生と会うことは実に二十年ぶりになる。

 四十歳にもなると昔の面影はないかと思いきや、会ってすぐに誰だかわかり話が盛り上がるのが田舎の同級生。

 少し緊張して会場に到着した渚に、同じクラスだった女子が早速声をかけてきた。

「きゃー、渚ちゃん、どうしてたの?誰とも連絡を取り合ってないんでしょ?」

「なんか生活感ないけど、もしかして…?」

「全然スタイル変わらないね」

 こんな女子の面倒なノリがいやだから、渚は地元から離れていたのもある。

「ねぇ、卓也君は今日来るの?」

「そうだ、連絡取り合ってるの?」

「二人は結婚するんだと思ってた!」

 久しぶりの挨拶から五分もたっていないのに、ゴシップ待ちの女子から笑顔の攻撃。予想はしていたけれど、上手く交わせる自信はなかった。

 今回、渚が同窓会に参加した理由。それが元カレの卓也との再会だった。

 高校時代に処女を捧げ、十年付き合って別れた卓也。別れようと言葉にしたのは卓也だったが、マンネリしていた関係と、仕事が忙しかった渚もあっさり別れを受け入れた。

 それから二年ほどして卓也がデキ婚したと聞いたが、渚も結婚予定の彼がいたので傷心に駆られることもなかった。

 同窓会の招待状が届いたと母親から連絡があったとき、当初は欠席する予定でいたのだが、一通のメールが渚の心を揺さぶった。

 ー久しぶり。元気にしてる?同窓会で会いたい。

 そんなシンプルなメッセージが卓也から届いたのだ。

 結婚してすぐにセックスレスになり、一人で慰めることしか欲求不満を解消する方法がなかった渚に、初体験の相手からの連絡。久しぶりに卓也との思い出が蘇る。

 土曜の夜にラブホテルに泊まり、日曜に出かけて帰る。

 当時はそれが当たり前になっていたので、別れてからしばらくは週末をどうすごしていいのか途方に暮れたものだ。

 一体どれだけ卓也とセックスをしたのだろう。間違いなく、渚の人生の中で渚の全てを一番知り尽くす男には変わりはないはずだ。

 卓也はどうなのだろうか。いい年の取り方をしているのだろうか。

 あれだけタフだったから、奥さんもきっと満足しているに違いない。マンネリ化してはいたけれど、時間をかけたっぷり愛してくれた卓也のセックスは最高だったと思う。

 他の男性とのセックスは、五分もかかっていないのでは?と思うこともあったので、渚もセックスを楽しむというよりは、何となく抱かれているような感覚に慣れていったのだ。

 そんな卓也からの連絡に、渚は断る理由が見つからない。もちろん、大人の再会という意味を含めてだ。

コメント (0)

コメントを書く