一年付き合ってる彼氏が不能だった!?私は彼のすべてを受け入れ抱きしめる…。
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一年付き合ってる彼氏が不能だった!?私は彼のすべてを受け入れ抱きしめる…。 (ページ 1)
彼氏の悠馬と出逢ったのは大学生の時だった。
悠馬が二年生で私が三年。
サークルに入ってきた悠馬に私が一目惚れして、強引に押し切る形で交際が始まった。
160cmと男性にしては低めの身長。少しのくせっ毛とぱっちり二重。
女装させたら私より可愛いんじゃないかという風貌に、母性本能がくすぐられた。
何だかんだで交際も一年が経ち、私も就職先が決まった頃。
週に一度はデートをしていたが、未だに体の関係はなかった。
キスまではしているものの、何故かその先へは進まなかった。
いや、やんわりと悠馬に断られていた。
これが草食系男子というやつなのか…。
思いつつも、さすがに一年もおあずけは私の欲求が抑えられない。
車でデートした時、少し強引に悠馬を押し倒した。
悠馬は泣きながら言った。
「ごめん…茜。僕…立たないんだ…」
ショックよりも自分に対する怒りが込み上げてきた。
きっとずっと悩んでいたのに…気付けなかった。
それから私はEDの勉強をした。
必尿器科にも通って、相談や対応も聞いた。
結論から言うと原因は二つ。
物理的な身体の不調。もしくは心理的な問題だ。
以前、一度だけ悠馬から母親から虐待されていた過去を聞いたことがある。
きっとそれが原因じゃないだろうか。
悠馬の告白から一か月後。
私は一人暮らしする悠馬のアパートを訪れた。
手料理を振る舞う約束だった。
買ってきたカレーの材料をキッチンに並べ、料理を始める。
私は料理が苦手だ。
ぎこちない手つきで野菜を切り、炒める。
「大丈夫?手伝おうか?」
悠馬が心配そうに言ったが、私は断る。
何とか無事カレーは出来上がり、小さいテーブルに運んだ。
「いただきます!」
私はスプーンを口に運ぶ悠馬をじっと見る。
「うん!美味しいよ!」
パっと悠馬の笑顔が咲いた。
「よかったあぁ~」
ほっと胸をなで下ろし、私もカレーを食べた。
うん、私にしては上出来だ。
食後、二人で食器を洗っている時、私は言った。
「ねえ悠馬。今日…泊まっていい?」
お皿を拭く手を一瞬止めて悠馬は答えた。
「え……うん」
それから二人でテレビを観て過ごし、0時を回った頃。
「そろそろ…寝る?」
私が聞いた。
「そう…だね」
二人、悠馬のベッドに入り電気を消した。
暗闇に少し目が慣れてきた頃、私は言った。
「ねえ悠馬…。一つだけお願いがあるんだけど…」
「……何?」
「服を脱いでほしいの…」
「…でも…」
「何もしないから…お願い…」
「…うん…」
悠馬が上半身を起こし服を脱ぎ始める。
「下も…?」
「…うん」
答えて、私も服を全部脱いだ。
全裸で二人横になると、私は悠馬を抱きしめた。
悠馬の顔を私の胸に優しくうずめる。
「…悠馬」
「…ん?」
「この前、無理やりしようとしてゴメンね…」
悠馬の頭を撫でながら私は言った。
「…ううん」
「茜…」
「…何?」
「僕たち…別れようか…」
その言葉にキュッと胸が締め付けられ苦しくなった。
「…悠馬。私…悠馬が大好き」
涙を堪え少しだけ強く抱きしめ、続けて言った。
「えっちできなくても…悠馬とずっと一緒にいたいの…」
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