挙式直前に彼と破談!イケメン英会話講師との偽装結婚は思ったより甘くてエッチでした
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挙式直前に彼と破談!イケメン英会話講師との偽装結婚は思ったより甘くてエッチでした (ページ 1)
「ごめん。愛理とは結婚できない」
晴天の霹靂だった。
「ちょ…挙式まであと2週間なのにどういうことよ?結婚式も航空券も、パーティー会場も…今更キャンセルできないでしょ。どういうつもり?」
「本当に済まない。元カノが妊娠してたんだ。ひとりで産むつもりでずっと隠してたらしくて、もう7カ月に入ってて…」
「ちょっと待ってよ。私たち、つき合って1年になるのに…浮気してたってこと?」
「ごめん。結婚決まったって、報告するために会ったんだ。で、最後だからもう一度だけってせがまれて…」
彼とは、友達の紹介で出会った。
家族ぐるみのつき合いだった幼馴染の彼女と別れて気落ちしているから、会うだけでも会ってほしいと頼まれてつき合い始め、ふたりとも30を超えていたこともあり、半年後にプロポーズされた。
元カノと完全に縁を切るのが難しいのはわかってて、気になってはいたけど、妊娠させてたなんてひどすぎる。
「…わかった。お幸せに」
「愛理も元気でな。…で、さっそくなんだけど、パーティー会場はもうキャンセルしといた。こっちのキャンセル料はうちで持つから、ハワイの挙式と新居は愛理ほうでお願い。ハワイでの挙式は愛理の希望だし、同居を嫌がったのも愛理だよね。元カノはうちの両親との同居を楽しみにしてるから」
新居の2DKのマンションはすごく気に入ってたのに、ひとりで住むには家賃が高すぎるし、今の家は、もう退去の手続きまで終わっている。
「え?原因作ったほうが払わない?普通」
「ごめん。これから子供も生まれるし、物入りだから。愛理のそういう派手好きなとこ、苦手だったんだ。やっぱり元カノのほうが落ち着く」
彼の両親からは、もっと費用のかかるホテルでの挙式と披露宴を勧められたことを忘れたのか?
もう腹が立ちすぎて、言葉も出ない。
「明日元カノの誕生日だから、どうしても今日別れて、明日入籍したかったんだ。じゃあな」
「…今後の連絡は弁護士を通すから、そのおつもりで」
もう、最低!
でも、結婚前に彼の最低っぷりがわかってよかったと言うべきなのか。
今夜はヤケ酒して、最初に声をかけてきた男とワンナイトしてやる!
と思ったけど、オンライン英会話の予約を入れていたんだった。
予定があると言ったのに、今日しか都合がつかないと言われ、予約した時間に外出先からアクセスして、断ろうと思っていた。
英語学習が私の趣味で、海外のニュースや動画サイトで勉強していたものの、会話だけは独学が難しく、自宅で気軽にできるオンライン英会話を受講していた。
急いで帰ればぎりぎり間に合う時間だったので、私は早足で駅に向かった。
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