ある日夢に犬猿の仲の幼馴染が出てきて、夢の内容がマンガみたいな状況で…!?

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ある日夢に犬猿の仲の幼馴染が出てきて、夢の内容がマンガみたいな状況で…!? (ページ 1)

「だーかーらー…、社会人にもなって毎日部屋まで起こしに来んなっつーの!!この変態!」

「いいじゃんお前結局起きてなかったんだし」

「そういう問題じゃない!!」

今日も私は、最悪な目覚めで朝を迎えた。

私は有果。この目の前にいるのは、幼馴染の海里。いつも私にちょっかいばかりかけてくる、本当に最悪な奴。

2歳の時からの仲で、最初は仲良く遊んだりしていたのだが、小学校に上がると同時に海里は凶暴化。クラスメートの友達と一緒に私のことをからかう日々だった。幸い私は昔から男勝りな部分があったので、そんなからかいにも屈しなかったが、むしろ私がこうだから、今の海里の性格が出来上がったんだと思う。

まあ、今ではそんなことはなく、適当な距離感でやっている。そのおかげか何なのか知らないが、家が隣同士の私たちは、20歳を過ぎても親公認でこんな風に家を行き来し合っている。

「っていうかさぁ、有果お前、いい加減彼氏つくれよ…。俺だって好きでお前の部屋に上がり込んでるんじゃないんだぜ?」

「言ってる意味が分かんないんだけど。なんで私に彼氏ができることと海里があたしの部屋に上がり込んでくることが関係あるのよ。それに私にだって気になる人はいますー」

「気になる奴がいても好きになってもらわないと意味ねーだろうが。ったくこれだからお前は…」

「そう言う海里こそ、まだまだバキバキ童貞のようですけど?」

「う…るっせえ俺はな生涯愛しぬくと決めた女性にしか童貞を渡さないんだよ…!」

「…どっちかってーと、それは女のセリフじゃない?…まぁいいけど」

「そんなの関係ねぇだろうが!…もういい俺は行く!せいぜい寝坊してるんだな!」

「…何しに来たの…」

そんなこんなで、私たちの朝が始まる。海里はいつも朝が早い。朝が苦手な私にとって、本当にうらやましいが、本人の前で言ったらどんな鼻につく返しが待ってるのかわかったものではないので、絶対に言わない。

さて、私も仕事頑張らなくちゃ。

*****

午後7時。

私は、仕事を終え、母に使いを頼まれたものを買うと、家路につく。

玄関のドアを開け、荷物を下ろす。自分の部屋に入るとーーー、海里がいた。

「…何してんの」

「…何って、ゲームだけど」

「家でやれ」

私は海里をあきれ果てたように見る。それをものともせずにゲームを続ける海里なのであった。

「つかお前もやんね?」

「…暇じゃないんだけど」

「1000円賭け」

「やるわ」

二つ返事で了承した私は、風呂を済ませると、仕方なく晩ごはんを2人分、部屋に持ってきた。

海里はいつもこんな感じだ。私の承諾なしでいつも私のテリトリーに入ってくる。しかし、一定の距離はわきまえていて、今の今まで恋愛感情は湧いたことがなかった。

そして私たちは、ご飯を食べながらゲームで白熱した時間を送った。

*****

「…疲れた」

「もう持ち越しでよくねー?」

「賛成。目薬とって」

「んー」

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